60.王都へ行く話
(1)0歳編
エリアーナSide
すっかり忘れ去られていたが、王都へ行く話だ。
いつから行くのか、いつまで行くのか、誰と行くのか、何しには少し聞いたけど、他にも用事はあるのかなど、聞きたいことはたくさんある。
「父:そうだね、話そう」
まず行くのは、2週間後の15日。
今が12の月の初めで、私の誕生日は3の月の23日。
この世界は1年が360日、1日24時間、1時間は60分だ。
そして1から12の月まであり、1ヶ月30日だ。
2週間後に出発する理由は、イル兄様とセレ姉様の学園の休みに合わせて、馬車で旅をしながら行くからで、一緒に行くのは、お祖父様、お祖母様、父様、母様、シア姉様、ヨシュ兄様と私。
そして、使用人たち数名。
使用人は誰が行くかはまだ未定だそう。
目的は、第一が親戚たちとの交流。
私の初めての友達作りが一番らしいが、兄弟姉妹全員で王家と4つの公爵家(4公家)の子供達と会うそうで、大人数の楽しい交流会を数日に分けて開催するのが目的らしい。
第二に新年を家族で過ごしたいのと、来年はシア姉様とヨシュ兄様が王都へ行き暮らすので、その準備も兼ねているそうだ。
第三に大人は社交だ。
貴族、それも準王族の筆頭公爵家なのでやらない訳にはいかないらしい。
「祖父:他にも細かな理由はあるが、おおむね向こうでの予定はこんな感じだな。リアは初めて屋敷から出るし、4の月までリアは向こうにいるから誕生日会も向こうでになる。帰ってきてからもこちらでやるがな」
というが、誕生会は2回もいらないと思う。
理由としては、生まれ育ったこの屋敷の皆んなが祝いたいに決まってる!とのこと。
辺りに目を向けると、うんうんと激しく頷いている。
あらま……。
「ルナ:本当は初めてのお誕生会を我々で行いたいのですよ」
と、お水持ってきたルナにこそっと言われた。
嬉しいやら気恥ずかしいやら。
忘れていたが、そういえば向こうはまだやっているのだろうか?
ふと、防音結界の方に目を向けると、涙を流し正座させられている2人の精霊様の姿と、鬼の形相の6人の精霊様の姿が見えた。
((リア:原初の精霊様たちは一緒に行くの?))
『光:是非に!』
屋敷から出たことがないからわからないが、王都というくらいだ。
人が多いことが予想できる。
そんなところに行くのは、嫌じゃないんだろうか?
訂正があり、修正しました。




