30.力の正しい使い方②
(1)0歳編
風の原初の精霊Side
なるべく難しくならないように、分かりやすく説明をしていく。
『風:まずは気と魔素を体に取り込み、体の疲れを取るということは普段からやっておるか?』
皆が頷くのを確認して話を続ける。
『風:それを続けつつ、毎日1時間から魔素の体内循環を行う。大人の中にはやっている者もいるとは思うが、普段やっていることとは違い、全ての10の属性を意識して行うのだ』
この世界に生きる全ての生き物には魔力回路が存在する。
人々は使えぬ属性があると勘違いしているが、全ての属性が使える。
得手不得手があるだけで、使えない、精霊と契約できないから使えないと思っているようだが、精霊にとって好きな魔力ではないから契約ができない、苦手で使っていないから使えないだけなのだ。
そう説明すると、一同が驚きの表情で固まった。
もちろん得意な属性と苦手な属性が存在するが、契約した精霊との属性が全てと思っていたのだろう。
“魔力干渉”という言葉を人間たちから聞くことがある。
火が得意なものは、水が苦手。
光が得意ならば、闇は苦手。
打ち消し合う存在だから使えないのだとか……。
我らから言わせれば何を馬鹿なことを言うのか。
火と水は打ち消し合うのではない。
沸騰させれば水蒸気爆発を起こせるし、お湯だって沸かすことが出来る。
光と闇は両方なければ世界が成り立たない。
共存しているのだ。
少し落ち着いてきたようだ。
「祖父:私たちはそれを知らずに今まで生きてきたというのですか?使い方を知り、使えるようになればより豊かに生活できるということですか?」
『風:その通りじゃ。じゃから力の使い方を学び、そして地を浄化し環境を整えて欲しい。さすれば、姫様も楽に生活できるようになる』
我らにとって姫様が1番。
だが、姫様が家族を大事にされるのなら我らも大事にしよう。
それがいずれ大きな力となり、きっと世界のためになるのだから。
訂正があり、修正しました。




