28.日々これ精進
(1)0歳編
サイモンSide
『水:そのことに気づけたなら精進しなさい。あなたが受け入れた人間なのだから』
『ウィーネ:はい!』
過ちを犯したのは人間だ。
赤の他人だが、精霊達からしてみたら同じ人間なのだ。
私たちも正しく力を使おう。
歩み寄ってくれた契約精霊達と共に。
「祖父:私たちも契約してくれた精霊達と共に精進いたします」
闇の原初の精霊様がうんうんと頷いている。
『風:我らも力を貸す故、共に精進しよう』
さて。と、風の精霊様が切り出す。
『風:水の高位精霊よ。そなたに仕事を頼んでも良いか?近くに風の高位精霊の気配がある。我は今ここを離れられぬ故、連れてきてほしい』
そういうと、髪を一本抜きウィーネに差し出した。
ウィーネは頷き、部屋を飛び出していった。
何か始めるのだろうか?
『風:さて、水の高位精霊が戻ってくる前に話を進めよう。まず、子らは幾つになる?契約精霊はおるか?魔法は使って良いか?』
「父:子供達は上から10歳、8歳、4歳の双子です。精霊式で最初の契約は終わっております。魔法も使えます」
この国では、3歳になる年の春に洗礼式と精霊式というものを行う。
洗礼式は、神様にここまで無事に育ちましたと感謝をし、正式にその家の子として認められ、家名を名乗ることを許され魔法が使えるようになるための行事だ。
貴族の子供は、家名とは別に、名前と家名の間に“フォン”を入れることを許されるようになり、王族は“ヴァン”をつけて名乗ることが許される。
そして精霊式とは、洗礼式後に初めて魔力を使い、相性の良い精霊を呼び出し契約する行事だ。
もちろん、相性が良くなければ呼び出せないし、呼び出せても気に入られなければ契約はできない。
精霊との契約は、精霊式での契約か、日常のどこかで気に入られ契約するかの二通り。
私の子供達は、精霊式を受けた上の4人は皆、精霊式で契約ができ、その日から毎日魔法の練習をしている。
得意不得意はあるが、一般的には多いとされる魔力を持ち、魔法属性も多いので、幼少期からしっかり訓練を積んでいるので、簡単な魔法なら使えるはずだ。




