14.回想②
(1)0歳編
エリアーナSide
それから、たくさん謝られ、泣かれ、大変だった。
女神様たちは大泣きしてるし、男神様は冷静に話をしてくれる人と、イラついている人と半々くらい。
で、なぜイラついてるか聞いてみたら、自分たちへのイライラだそうで、大事にしたいあまり間違えてしまったこと。
見つけ出すのに時間がかかってしまったこと。
痛い思いをさせて苦しめてしまったこと。
自分の不甲斐なさへのイラつきだそうで、大泣きの女神様たち含め、宥めるのに時間がかかった……。
落ち着いたところで、聞きたいことを聞いてみた。
“私はこの後どうなるんですか?”って。
そうしたら、今度はとことん幸せに、健康に、笑顔溢れる第2の人生をプレゼントしてくれるって。
それはいいのか聞いてみれば、愛し子だから問題ないのだとか。
神は人の世に、下界に干渉してはいけない決まりがあるらしい。
でも例外はあって、聖人聖女や眷属、使徒を遣わせ、神託を下ろすことができる。
そしてさらに例外なのが、愛し子だ。
愛し子とは、万物から愛され、神の力を世界に還元するために神達が創り出した唯一無二の魂らしく、なんでもありのチートキャラという位置づけのようだ。
それはありなのか?と思ったが、この世界を作った神達が決めたルールだからありなのだとか。
だから私の次の生は、なんでも望むものをプレゼントして送り出してくれることになっていて、しかもいくつでもOKと軽く言われた時には、目眩がした。
引き下がってくれる気は無さそうなので、当たり障りなく、チート過ぎないお願いを考えてみた。
それが、これだ。
1.貧しくてもいいから優しく温かい家族の元に生まれたい
2.もふもふに囲まれて生活したい
3.前世の記憶を残して欲しい
話を聞いていて、魔法のある世界で健康な体は保証されているみたいだから、それを元に考えてみた。




