15.回想③
(1)0歳編
エリアーナSide
まず、優しく温かい家族。
前世でも家族には恵まれていた。
それだけで私は頑張れたと思っている。
だからこれだけは譲れない。
1つだけ願いを叶えて貰えるなら絶対にこれだ。
でも、いくつでもと言われたので欲張ってみた。
2つ目は、もふもふ。
前世では病室から出られないし、アレルギーもあったから動物と触れ合うなんてもってのほか。
自殺行為だった。
でも、テレビや本で見る動物たちは可愛くて触れてみたかった。
その欲求を両親が買ってくれたぬいぐるみで慰めていたのだ。
だから出来ればもふもふ達と共に生活してみたい。
そんな淡い夢がある。
そう語っていると、視界の端で大泣きが悪化してる姿が目に入るが、一旦スルーする。
最後に記憶だ。
私は病院のベッドが世界の全てだった。
たくさんの機械に繋がれて生きている中で、学ぶ意欲だけは凄かった。
年相応な学習はもちろん、専門分野も多岐にわたり、時間だけはあったのでたくさん勉強した。
まぁそれを披露する場面はなかったのだけれど……。
だから、生かすも殺すも自分次第だけど、せっかく身につけた知識を活かしてみたい。
過ぎたる文明は身を滅ぼすだろうけど、神様達が許してくれるのなら試してみたいこともたくさんある。
たくさん話し合った結果、私の願いは全て叶えてもらえることになった。
というか、それだけでは足りないからと、最初から全魔法が使えるように10種類の魔力回路と、生まれてすぐに使えるスキルを3つ、そして神様全員からの加護を授けてくれた。
大盤振る舞いにも程があるけど、それでも足りないくらいなのだとか。
それほどまでに愛し子がこの世界に与える影響は大きいと説明された。
そして、本当はずっと神界にいて欲しいけれどまた同じ過ちを繰り返さないために、謝罪と帰ってきたくれた感謝をたくさんされ、送り出された。




