終わりの0.5秒
意識は現実の0.5秒遅れだという。五感からの情報を処理するに多少のラグがあるという話だ。「意識は存在しない」とかいう論争をユーチューブで見かけ見入ってしまった。
意識は存在しない、0.5秒仮説が本当なら、例えば林檎を見て、食べたいと意識して手を伸ばしたつもりでも。実は0.5秒前に既に手は伸ばしていたのだから…手を伸ばしたあなたは意識ではなく本能で体を動かしたのだ。「食べたい」という意識は、まやかしの後付に過ぎないのだと…
「信じるか信じないかは…あなた次第です」
面白すぎた、私はこの仮説を信じようと思う。ロマンがあるし、実際に手が出る、口が滑る事はある、ぼけーと歩いてる家に気が付いたら結構な距離を歩いてるとか…「無意識」の持つ力は凄まじいものだ。それ自体は疑わない。…何より
トットット…どひゅ…グシャ
トットット…どひゅ…グシャ
トットット…どひゅ…グシャ
「…やっぱり、そういう事なのかな?」
トットット…どひゅ…グシャ
トットット…どひゅ…グシャ
… どひゅ…グシャ
0.5秒、意識は…脳は遅れて世界を認識するとしたら、脳が一瞬で潰れた時に、意識はそれを認識出来ない。脳が感知する人生の最後は…終わりの0.5秒前になるわけだ。
トットット…どひゅ…グシャ
例えば飛び降り自殺をして、頭から地面についた時。意識は地上何メートルで消えるのだろうか。
死の瞬間は意識できない、それは救いなのだろうか?それは違うと私は思う。
トットット…どひゅ…グシャ
トットット…どひゅ…グシャ
トットット…どひゅ…グシャ