表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/73

終わりの0.5秒

 意識は現実の0.5秒遅れだという。五感からの情報を処理するに多少のラグがあるという話だ。「意識は存在しない」とかいう論争をユーチューブで見かけ見入ってしまった。

 意識は存在しない、0.5秒仮説が本当なら、例えば林檎を見て、食べたいと意識して手を伸ばしたつもりでも。実は0.5秒前に既に手は伸ばしていたのだから…手を伸ばしたあなたは意識ではなく本能で体を動かしたのだ。「食べたい」という意識は、まやかしの後付に過ぎないのだと…

 「信じるか信じないかは…あなた次第です」


 面白すぎた、私はこの仮説を信じようと思う。ロマンがあるし、実際に手が出る、口が滑る事はある、ぼけーと歩いてる家に気が付いたら結構な距離を歩いてるとか…「無意識」の持つ力は凄まじいものだ。それ自体は疑わない。…何より

 

 トットット…どひゅ…グシャ

 トットット…どひゅ…グシャ

 トットット…どひゅ…グシャ


「…やっぱり、そういう事なのかな?」


 トットット…どひゅ…グシャ

  トットット…どひゅ…グシャ

… どひゅ…グシャ


 0.5秒、意識は…脳は遅れて世界を認識するとしたら、脳が一瞬で潰れた時に、意識はそれを認識出来ない。脳が感知する人生の最後は…終わりの0.5秒前になるわけだ。


 トットット…どひゅ…グシャ


 例えば飛び降り自殺をして、頭から地面についた時。意識は地上何メートルで消えるのだろうか。


 死の瞬間は意識できない、それは救いなのだろうか?それは違うと私は思う。


 トットット…どひゅ…グシャ

 トットット…どひゅ…グシャ

 トットット…どひゅ…グシャ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ