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樹木の精霊と死なずの青年

人間は来てくれるのかとか考えながら、気長に待つことにする。

人間だった頃と今との時間進み方が違う。人間だった頃は今に比べると、全力疾走しているような感じで、今はゆっくり周りの景色を楽しんだり世間話をしながら歩いているみたい。


人の形をとれるようになってから二ヶ月(それくらいだと思うけど、それ以上かも)ご近所が『あの人間がまた来たよ』と教えてくれたので、さきに人の形になった。


その人間は黒髪碧眼の青年で少し人間離れしていた。人間だった頃の挨拶を思い出す。多分これだ。

『こんにちは、僕の名前は・・』

僕の名前?思い出せない。まぁいいか。

「もしや、君はこの木の精霊なのか?」

『多分、そうなんじゃない?』

「そうか」

『あなたは何をしにここへ来たの?』

「俺、俺かぁ。俺はジール、ジール・クロノ。不老不死の研究できたんだ」

『それで?』

「この木が不老不死に関係があるという言い伝えがあったから。見に来たんだ」

『そう』


僕は前世が人間だったことや樹木になって分かったこと、ジールはここの人たちのこと料理やお祭りのことを教えてくれた。

僕達は瞬く間に仲良くなった。

でも、それはいけないことだった。そう、僕はジールに惹かれていたのだ。

近くの森に住むエルフが教えてくれた。

人と僕達は違うから、恋はしてはいけない。

何度も諦めようとしたけど無理だった。


僕は、その事をジールに打ち明けた。

ジールはとても驚いたけど、喜んでくれた。

「俺も君が好きだよ」

なんと、告白の返事をもらい、両思いになった。

『でも、ジールはすぐにに死んでしまうだろう?』

「あぁ、そこは心配しなくても大丈夫。俺は君に隠していたことがある」

急に真剣な顔になって、話し始めた。

ジールが実は不老不死者で、人間の寿命で死ぬことはないと言う話。

僕は少し驚いたけど、安心の方が大きかった。

その後、森で二人だけの結婚式をあげた。

ジールの両親はとっくの昔に亡くなっているらしい。


それで僕達は森の開けた場所に小屋を建てて住んでいる。

二人で幸せに暮らしていると言える思う。

私は木の名前からちなんで、ヨインと呼ばれるようになった。

これで終わりです!

ありがとうございました!


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