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どうやら私、動くみたいです

作者:長尾栞吾
物語の主人公は、持ち主であるお婆ちゃんが大好きな、意思を持つ市松人形。例え直接の会話が出来なくとも、お婆ちゃんが話し掛けてくれるだけで彼女は幸せだった。

しかしそんな幸せな日々も、そう長くは続かなかった。お婆ちゃんは患っていた病により、外出先で帰らぬ人となってしまったのだ。それを知らぬまま市松人形は、三日間も彼女の帰りを待ち続けることとなる。

主人不在となった家へ最初に訪れたのは、お婆ちゃんの子供達ーー年齢で言えば四十代後半程ーーだった。
彼らは遺品整理と言う建前で金目の物を持ち出し、更にはお婆ちゃんの大切にしていた物を構わず捨てていった。無論市松人形も、その例外ではなかった。

ゴミステーションに捨てられた市松人形は、全てを諦めかけていた。だが偶然通りかかった轆轤首と言う妖怪によって、彼女は家へと持ち帰られる。
新しい居場所が見つかったことで安堵する市松人形だったが、轆轤首に体を触れられた途端、ある大きな異変が起きた。なんと市松人形は話せるようになっており、更には自身の体をも動かせるようになったのだ。

事の成り行きから、市松人形はツクモノと言う名を与えられる。しかし体が動くようになった事から、市松人形は自分と言う存在がわからなくなってしまった。

市松人形ーーもといツクモノは果たして、無事自分の正体を知る事が出来るのか。
これは生まれてくる時代を間違えてしまったとある妖怪の、苦悩と葛藤を描く物語である。

※この物語はフィクションです。実在する人物や団体とは関係ありません。
※この作品は他の小説投稿サイトでも投稿しています。
第一章 ツクモノと轆轤首
捨てられた日の夜に
2018/04/06 21:00
その者は妖怪
2018/04/11 21:00
名をツクモノ
2018/04/16 21:00
頬を伝う水滴
2018/04/21 21:00
さらば私の着物
2018/04/26 20:00
頭の長い理解者
2018/05/01 21:00
揺らぎやすい心
2018/05/06 21:00
考慮と旅行
2018/05/11 20:00
目的地は決定した
2018/05/16 20:00
第二章 加胡川と天狐
ここは大歩危妖怪屋敷
2018/05/21 20:00
様々な妖怪
2018/05/26 19:00
それが彼との出会い
2018/05/27 16:54
時に信頼は
2018/06/01 23:07
チラつく七本の尾
2018/06/03 15:02
意外な真実
2018/06/10 22:38
彼らの目的
2018/06/14 15:38
あなたが招いた厄介事
2018/06/17 18:36
友が欲しくば
2018/06/23 13:46
第三章 お初と付喪神
心紡ぎの宿
2018/08/19 22:03
休息の時
2018/08/22 19:52
エンコに出会う
2018/08/25 22:51
他人を助ける心
2018/08/27 19:36
そして付喪神と
2018/08/30 21:23
私は誰だ
2018/09/05 20:29
彼女の追憶
2018/09/08 14:40
見せかけの成長
2018/09/14 19:20
死は平等に
2018/09/18 22:02
第四章 花子と恩返し
彼らはその後も
2018/09/27 20:00
貸すのは体
2018/10/02 22:40
けれど結果は
2018/10/03 21:39
友達だから
2018/10/06 15:07
白髪の彼女
2018/10/09 18:23
開演する
2018/10/12 20:03
感想はそれぞれに
2018/10/14 14:36
今更な謝罪
2018/10/15 20:23
その力は全能にあらず
2018/10/16 19:52
第五章 人間と妖怪
それは突然だった
2018/10/23 17:02
彼は知っている
2018/10/26 22:37
殺意のある炎
2018/10/27 17:47
唯一の存在
2018/10/28 18:06
出会うのは初めて
2018/10/29 17:50
二度目の挑戦
2018/10/30 17:27
彼女の意向で
2018/11/01 01:09
光江花子と言う女
2018/11/01 19:23
他人想いな過去
2018/11/02 21:01
エピローグ
私の物語
2018/11/04 17:00
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