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1点

 鈴蘭女子学園。そう私の通う中高一貫の女子校。

 偏差値は中堅校レベル。制服は夏服、冬服ともに可愛いセーラー服。部活はバスケ部は強い。

 そんなごく普通の女子校の中学2年B組には今日も朝の挨拶が飛び交っていた。

「おはよう!瑠莉(るり)!」

「おはよ、優羽(ゆう)

 私の名前は月河瑠莉(つきかわ るり)。2日前に中学2年生に進級した、学力普通運動神経普通、という

 まあどこにでもいるような卓球女子だ。

 私より少し背が小さくて、お団子にピンク色のリボンがトレードマークの、この子は私の親友で同じ卓球部の塚内優羽(つかうち ゆう)。いつもぴょこぴょこしている割に卓球は上手い。

 2人で席について、すでに横に座っている友達に挨拶をしたあと、優羽は私の方に体を向けた。

「今日、瑠莉も部活行くでしょ?」

「うん、そのつもり。まあ新入生来るらしいし」

 優羽の緩めたセーラーリボンには新しいネクタイピン。前に卓球部でショッピングモールに学院祭の準備物の買い出しに行った時に買ったものだ。

 スズランをモチーフにしたガラス製で、廊下から入る光が、そのネクタイピンを通って机を彩る。

「今日、宿題ってあったっけ」

「ないと思う。あったとしても私はやってない」

「瑠莉、やばぁ…いや私もやばいな」

 2人で爆笑して、それから他愛もない雑談をして、始業を知らせるチャイムが鳴り響いた。

 私たちは、ノールックで会話を続けながら、授業の用意を机の中から取り出した。


 6限までの授業を終えて、私と優羽は更衣室に向かい、体操服に着替えた。

 ラケットと卓球ノートが入ったラケットケース、水筒、体育館シューズをお気に入りのシンプルなトートバックに入れて、肩にかける。

 優羽も着替え終わるのを確認して、重たい更衣室の扉を開いた。

「あ、月河と塚内じゃん。お疲れー」

「田中、バド部も部活なんだ。お疲れー」

「うん、今日は練習試合」

「うわ、頑張れ」

 バドミントン部に所属している友達と軽く話して、私たちは卓球室に向かう。

 中庭から、空の下にむき出しになっている階段を下ると、半地下になっている卓球室に入れる。

 室内で快適だけれど、完全に暗いってわけでもなく外の光も取り入れられるようになっている私の学校で好きな場所の1つだ。

「こんにちはー」

「こんにちはー!」

 私たちが卓球室に入ると、中には出揃った卓球台と、先輩たち、そして大好きな同期の2年生が見えた。

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