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37.ポイント振り分け系のゲームでは結局攻撃力に全振りするタイプ

狩りを再開してから2週間ほどがたった。


この2週間特筆すべき変化はなかったが、唯一上げるとすれば家での生活に少し慣れたということだろうか。


初めの内はなんだか緊張して過ごしていたのだが、一週間もすれば慣れるものなのだということが分かった。


ご飯は自分たちで作ることもあるが、半分くらいは外で食べている。

早く狩りが終わった日や、朝食などは基本的には家で作って食べる。


とはいえまだ2週間しかたっていないので、これから先めんどくさがって作らなくなってしまうかもしれないが。


この2週間の狩りの成果としては、一日に大体トレント3体、金貨にして60枚ほどの収入がある。

2週間で800枚ほどの金貨を稼ぐことができた。


「明日は少しお休みをもらってもいいですか?」


「休みにするのは構わないが、どうしてだ?」


「教会に光魔法を教わりに行こうかと思いまして。」


「なるほどな。

分かった、じゃあとりあえず明日は休みにするか。」


「はい、ありがとうございます。」


「いやいや、全然かまわないさ。

朝起きるのが遅くていいのはうれしいよ。」


ナハナさんはそんなことを言いながら、俺の提案を了承してくれた。



俺は最近魔法を使う練習もしている。


今練習しているのはナハナさんに習った水と火の魔法なのだが、魔法が使えることがうれしくて、暇を見つけては魔法の練習をしていた。


とはいえ、まだまだできることは少ないので、もっぱら魔力を集めたり、放出したり、せいぜい水を出すくらいのものだ。


しかし、練習していて思ったのだ。

このまま水魔法と火魔法を練習していてもあまりメリットがないのではないだろうかと。


俺がこの魔法を使えるようになったとしても、おそらくナハナさんには及ばない。


ナハナさんは俺がこちらの世界に来るずっと前から魔法を練習してきているのだろうし、下手すれば10年以上の月日を魔法に費やしているのかもしれない。


仮にもナハナさんは水と火の魔法に対する才能があるからうまく魔法を使えるのだから、たった数ヶ月練習したところで、そんな人よりうまくなれるほど俺は器用ではないだろう。


もちろん魔法の練習をすることは魔法使いの動きを理解することにつながるかもしれないし、何より楽しい。


俺は確かに神様からチートのような力をもらったかもしれないが、それは決して常識外の力ではなかった。


前世でいえば、「あの人はなんでもうまくやれる人なんだな。」

と思われるくらいの力なんだと思う。


良い言い方をすれば万能、悪く言えば器用貧乏と言えるのだろう。


この世界では一年練習すれば一流になれることなんてそうそうない。

確かに一年もすればそこそこ使えるようにはなるだろうが、それだけで食べていけるなんてことはないだろう。


しかし、今現在俺はこちらの世界に来てから一年もたたずに今まで触ったこともなかった片手剣を使ってモンスターを倒している。


これはゴードンさんの教えによる影響も大きいのだと思う。


勉強だってスポーツだって、正解を見ながら練習するのは何もないところを手探りで探すより簡単だろう。


俺は片手剣における一種の正解をゴードンさんに教えてもらい、ここまでこれた。


今後は自分で戦い方を見つけ、失敗しながら学んでいくしかないのだろう。


それでも『異世界の才能』はタダでもらえたんだから全くもって文句を言うつもりはないが、現実として自分の力を知っておくのは必要なことなのだ。


そんな俺の力を十分に生かすには、この世界でなり手が少ない、希少価値のあることができるようになることだと考えた。


そんな中で、今の冒険者としての活動で活かせそうなものの一つが光魔法を覚えることであると思うのだ。


ゲーム脳だと言われるかもしれないが、今の俺たちのパーティーは前衛の剣士と後衛の魔法使い。

身軽な斥候や、防御のできる前衛なども必要かもしれないが、一つ重要な役割として僧侶、いわゆるヒーラー的な役割が必要なのではないだろうか。


俺の『異世界の才能』であれば、光魔法も習得できる可能性が高い。


俺が光魔法を使えるようになれば、人をパーティーに募集しやすくなるだろう。


冒険者の数でいえば、この世界では戦士系の人たちに対して光魔法を使えるヒーラー系の人は圧倒的に少ない。


もちろんそのためには俺がある程度光魔法を使えるようになる必要があるのだが、そこは頑張るしかないだろう。


俺の頑張り次第で、パーティーが作られていくのだと考えるとやる気も出てくる。



というわけで俺はナハナさんに休暇の申し入れをし、教会に行くことにしたのだった。


教会ではお布施という名の授業料を払うことにより、光魔法をある程度まで教えてもらえる。


とはいえ教えてもらえるのは基本的に光魔法の才能があるもののみ。


お布施を払えば一応は教えてもらえるそうなのだが、才能がない人に教えても使えるようにはならない。


才能のあるなしは無料で診断してくれるそうなので、小心者の俺は何の気なしに診断に来ましたと言う感じでいけばいいだろう。


自信満々で受けに行って光魔法の才能は有りませんとか言われたら、きっとへこむだろうから・・・


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