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ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント- 作者:ネコ光一

二章 出会い

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新たなる世界へ

二章開始です。
 二年後。


 あれから全員の協力のもと体を鍛え続け、身長も伸びた俺は五歳になった。
 エリナに見守られ、ノエルと魔法を考察し、ディーに冒険者の基礎を教えてもらう。本にはない魔法も幾つか発明し、概ね予定通りに成長できている。

 ディーと模擬戦も行った。元冒険者だけあって強かったが、我流ゆえに隙が多くて思わず勝ってしまった。悪いとは思ったが、へこんだディーと慰めるノエルの光景が非常に新鮮であった。
 驚くことに次の日にはその隙を無くしていたので、ディーのセンスに教育者魂が疼いた。鍛えればまだまだ強くなるだろうが、彼は料理人になりたいと言っていたので残念だと思う。実際料理上手だし、前世の料理レシピを教えたらすごい喜んでたな。ぜひとも夢を追いかけてもらいたい。

 学校へ行く為の準備も着々と進んでいる。
 採取した薬草で調合した薬や、山で珍しい素材を見つけては売ってお金を得ている。この調子で行けば学校の入学金は問題なく貯まるだろう。
 あと三年、のんびりとコツコツやっていけばいい。

 そんなある日、ディーから免許皆伝を受けた。曰く『俺が教えることはもうありません。むしろこちらが教わってます』だそうだ。五歳の子供だが、一人で歩き回っても問題ないという事で訓練も兼ねて野山を駆け回った。

 そして今日、新たなる世界へ飛び出す為に……空を走っていた。

 現状を説明するには二つの魔法を語らねばなるまい。

 一つが『ブースト』である。
 効果は身体能力の向上で、魔力を体に流して体を強化する。魔力を込めるほど速く動けるようになり、拳で岩を砕く人間の限界を超える魔法だ。当然そんな事をすれば肉体が保たないが、それは魔力で覆うことにより保護する。本人の才能が顕著に現れ、消耗が激しいゆえに使用者は少ない。属性は無いので無属性魔法の分類に入る。
 ……と、ここまでが本に載っていた『ブースト』だ。

 実験して調べたところ、これは単純に体を魔力で覆っているだけだ。魔力というパワードスーツを着ていると思えばいいが、ぶっちゃけ無駄が多い。俺の場合は医学知識があり、人体の構造を理解しているのでその無駄を省いた。血液の流れ、筋肉の伸縮、骨格の動きから状況によって重点的に保護すべき箇所を知る。
 結果、長時間の維持に成功。水魔草を採取した湖に数分で到着する速度と、拳でゴブリンをぶっ飛ばせる力を得た。
 人間止めちまった気分です。

 もう一つがオリジナル魔法『エアステップ』だ。
 名の通り、魔力を集めて空中に一時的な足場を作る魔法だが、すぐに霧散してしまうので二秒も保たず消える。欠陥魔法に見えるだろうが、足場にして飛ぶだけなら一秒あれば十分なので問題はない。最初は魔力の衝撃波を受けて飛ぶことを考えたが、スピード調整が難しい上に体が痛いので断念。足運びで緩急が効くこれに落ち着いた。

 これら二つの魔法を使うことにより、俺は車並みの速度で空を駆けているわけだ。風圧がモロに当たるが、そこは『ブースト』の身体強化で十分耐えられる。
 空を駆けてまで向かう先は、海を挟んだ隣の大陸である。

 大陸『メリフェスト』にある我が家だが、端っこにあるせいか一つ山を越えれば海が広がっている。
 魔法の練習がてら海へと足を伸ばすと、地平線の向こうに陸が見えたのだ。帰ってそれを聞いてみると『アドロード』と呼ばれる別の大陸だと教えてもらった。独自の文化があるそうだが、概ねメリフェストと変わらない大陸らしい。
 都心の港では交易が往復二日かけて頻繁に行われているそうだ。つまり片道一日なのだが、ここならば目算であるが一時間もあれば着きそうな距離である。
 しかしこの海域は荒れており、船など出せば数分で沈む魔の海域なのだ。おまけにあちらの大陸は崖が続いていて上陸など出来そうもない。渡るには海域の安定した都心の船便に乗るしかない。
 だが……それは船ならばの話で、空を駆ける俺には関係ない。

 とまあ、好奇心赴くまま新たな大陸を目指し飛んでるわけだ。
 さしたる問題もなく空を飛んで数分後、俺は無事に隣の大陸に辿り着いた。魔力も半分は残っているし、これなら気軽にこれそう。後方にメリフェスト大陸が見える崖に立っているのだが、目の前には広大な森が広がっていた。
 向こうだと父の耳に入ると面倒で町に足をのばせず、こっちなら問題ないと思って期待したんだが……人の気配が全くしません。しょうがない、魔力を回復させたら空から探してみるか。
 周囲を警戒しつつ目を閉じ、三秒数えて……回復完了っと。
 冗談のように見えるが、周囲の魔力と同調すればあっという間に回復するのである。本にも載っておらず、ノエルでは不可能な技だった。理由は未だに不明。体の不調は無いし、利用できる物は利用するのが流儀だし、いずれ判明すると思って放置している。

 そして再び空を駆ける。
 特に目的地もなく、風の赴くまま木の頭頂部を沿うように飛んでいく。速度は緩めで、心地よい風を感じながら集落を探すがそれらしき物は見当たらない。この森どんだけ広いんだよ。慣れぬ人が入ったら確実に迷子になりそうだ。

 しばらく進むとようやく森の切れ目が見えてきたが、近くに一際高い大木があったのでその枝に座って一休みすることにした。
 背負い袋から水を取り出し一服。最低限の警戒をしつつ、ぼんやりと高所からの光景を眺めていた。


(――――っ)


 ……何だ?
 今何か違和感を感じたぞ。
 敵意じゃない。何か得体の知れない物が周辺に渦巻いている、そんな感覚。風が強くなっているし、少なくとも良い事じゃなさそうだ。とりあえず調べてみるか。

 大体の方角に意識を向けて『サーチ』の魔法を発動する。

 所謂ソナーのような物だ。ソナーの原理は水面に石を投げ込み、波が反射するのを観測するような機能だと思ってくれればいい。
 魔法の場合は自身の魔力を波のように打ち出し、その反射で相手を感じるわけだ。探査魔法の一つだが、広範囲に魔力を放つので相手にもばれる欠点がある。しかし俺の場合は周囲の魔力とほとんど変わらないので、ノエル曰く意識すれば何となく感じるレベルだそうだ。
 索敵は重要だからな。たとえ無能と呼ばれようがこの利点は大きい。

 反射した魔力波が俺の脳内に描かれる。
 今回の索敵は魔力を感知するイメージで行ったが、森ゆえか魔物やら動物の反応が無数にある。その中に紛れるように人型の魔力が五つ……いや六つ。違和感の原因はわからんが、ようやく人を見つけた。水を仕舞い、人が居る地点目掛け飛び出した。

 さて、従者達以外の人と初邂逅であるが、いきなりこんにちはと挨拶するのは悪手だ。相手が悪人の可能性もあるし、ましてや俺は五歳の子供だ。面倒ごとになる可能性が非常に高い。
 まずは相手を観察し、人格的に問題ない相手なら姿を見せるのがベターか。サーチによると全部で六人だが、一人だけ外れた地点にいるのでそちらへ向かう。集団より個人の方が警戒されにくいと思う。
 最悪戦闘になったら全力で逃げればなんとかなるだろう。空までは追ってこないと思うし。
 反応地点から少し離れた位置に降り、相手に悟られぬよう静かに接近する。スニーキングミッション、昔を思い出すな。今回は強い風が木々をざわめかせるので、音が紛れて簡単だけど。

 最終的に匍匐で進み、ようやく木々の隙間からターゲットを捉えた。
 こんな場所にいるからどんな奴かと思いきや、人族じゃなく森と共に生きる民、エルフと呼ばれる種族だった。しかも女性で横に尖がった長い耳に、エメラルドグリーンに輝く、背中に流れるような長髪。エメラルド色の瞳を宿す切れ目と、整った鼻と口のコンボは間違いなく美人の一言だ。女性らしくバランスの取れたプロポーションは神秘的かつ色気溢れ、是非ともお近づきになりたい魅力的な女性であった。
 なのだが、彼女はどう見ても普通の状態じゃなかった。
 呼吸が異常に荒く、汗を大量に浮かべながら樹に縋りついて倒れるのを必死に堪えていた。羽織っているマントはボロボロで、中に着ている服装が丸見えだ。革で作られたであろう軽そうな胸当てに、ヘソは丸出しでスリットの入った若草色のスカート。スカートの裾は膝までで、動きやすさを重点に置いた装備だろう。肌色が多くて見た目も非常にグーです。
 よく見れば右腕に小さな傷があり、血が流れているのに処置をする様子もない。
ふむ、そこまで深手では無いように見えるが、何か毒でも盛られたか?

「そこに居るのはわかっているのよ、出てきなさい!」

 思考してる間にエルフの娘さんが声を張り上げて威嚇していた。対象は俺じゃなく、遠慮なく木々を掻き分けてくる残りの五人だろう。
 彼女がそちらを睨み付けていると、木々の奥から光る物が飛び出してきたので懐のナイフで弾いていた。飛翔物は俺の近くに落ちたので気付かれないように回収。
 予想通りそれはナイフで、刃に何か塗ってある。調べてる間に五人の反応がエルフさんの前に姿を現していた。こちらは全員人族の男で、いかにも盗賊や山賊といった風貌の男達であった。上等な鉄の胸当てや、傷はあるが頑丈そうな皮鎧を着ている様子からそれなりに実力はありそうだ。
 一歩前に出ているリーダーらしき男は左目に眼帯しているが、全員に共通するのは下品な笑みを浮かべている点だ。こんな奴らとはお近づきになりたくないね。どう見てもエルフさんの仲間に見えないし、この状況は犯行直前の現場か? もう少し様子を見るとしよう。

「おお、すげえな。あの毒受けても俺のナイフ弾くってか?」
「当然でしょ。止まって見えるくらいだったわ」
「へっ、強がりなんかよせよ。どう見ても立ってるのがやっとじゃねえか」
「そうだそうだ。体も震えてよ、寒いなら俺達が暖めてやろうか? なーんてな、はは!」
「いやいや、案外そうじゃねえか? せっかく俺達から逃げたのに、わざわざ呼びつけて待ってるんだぜ?」
「それもそうだな。処女の方が高く売れるんだが、お前が欲しいなら相手してやるぜ。どうだ?」

 うーん、見事なくらいわかりやすい悪だな。都合の良い妄想もそこまで行くと感心しちゃうよ。敵だとわかったから乱入してもいいんだが、エルフさんの顔を見るに何かやる様子だ。

「勝手に言ってなさい。私があんた達を呼んだのはね……」

 エルフさんが目を閉じて集中している。これは魔法……じゃない? 詠唱も無く、先ほど感じた違和感がエルフさんから放たれたのだ。

「纏めてぶっ飛ばす為よ! 風よ、奴らを薙ぎ払って!」

 その宣言と共に手を払うと、突然周囲に暴風が巻き起こった。伏せている俺でさえ体が浮きそうな風なので、俺は『ストリング』を近場の樹に飛ばして体を固定する。
 男達も吹っ飛ばされるだろうと思いきや、風はすぐに静まり、後には巻き上がった葉が舞い散るだけだった。
 予想外の結果に、エルフさんは苦悶の表情を浮かべていた。

「くっ……魔力が」
「び、びびらせやがって。頭、どういう事で?」
「おう、あの毒は体を麻痺させるだけじゃなく魔力の集中も阻害するんだ。常人なら発動すらしねえってのに大したエルフ様だぜ」
「それだけ上物ってことか。こいつはしばらく遊んで暮らせそうだな」
「ああ、やべぇ。希少なエルフを抱くチャンスなんて滅多にないからな」
「バカ野郎! 俺からに決まってんだろ。お前らは後だ後!」
「何すか、もうそっち決定すか。壊しちまうと価値下がるからやり過ぎ注意っすよ」

 醜悪な笑みを浮かべてエルフさんに近づいていく男達だが、彼女は黙っていなかった。覚悟を決めた顔でナイフを自らの喉元に添えたのである。

「それ以上近づくと自害するわ。あんた達みたいな下種にやられるくらいなら死んだ方がマシよ」
「おいおい、死んじまっていいのか? 言ってただろ? 親御さんに元気な顔見せるってさ」
「それは……」

 思うところがあるのか、エルフさんが動揺して視線を逸らした。
 その刹那、リーダー格の男が両手を振るっていた。

「しまっ!? くっ!」
「はっはっは! いくら強くても隙見せちゃ終りだなぁ」

 ほう、やってる事は最悪だが腕は確かだな。エルフさんが見せた一瞬の隙を突いて、ナイフを数本同時に放てる技量はあるらしい。
 とはいえエルフさんも負けていない。体勢を立て直し、二本はナイフで弾き、残り四本は体を捻って避けて背後の樹に刺さる。だが避けた内の一本は脇腹を掠めていた。同時に放たれたのをその程度で済ませた彼女の腕前は素晴らしいものだ。
 だけどあれ普通のナイフじゃないからな。その証拠にエルフさんは倒れたまま起き上がることさえできないようだ。

「効くだろ? ちょいと遅効性だが効果は抜群だ。さっきのが回りきってもう動けねーだろ」
「この……下種め」
「ちょっと頭、死んだらどーすんすか?」
「大丈夫だ。こいつは強力な分、死なないように出来てるんだよ。その分値段も張るがな」
「じゃあ元はしっかりと取らないといけないな」
「そーゆうこった。なんならもう二、三本刺しとくか? 暴れたら面倒だ」
「ですねぇ。おい、大人しくしてりゃ気持ち良くしてやるからな」
「気持ち良すぎて天国いっちゃうかもな、ははは!」


「残念だが、天国なんて無かったぞ?」


「誰だぁ? ぐあっ!」

 リーダー格の手にナイフが突き刺さり、木々の間からエルフさんの前へ飛び出す。途中幾つかの細工を施し、男達の前に立ち塞がった。

「頭ぁ! てめぇ、どこのどいつー……あん?」
「……何だ? 餓鬼じゃねえか。どこからきやがったんだ?」

 突然の登場に動揺はしたが、子供と判明するなり馬鹿にした視線が向けられた。舐められるのは構わないが、無視されてエルフさんを狙われると困る。ちょいと挑発しますか。

「あっちかな? あ、ちなみにそれ投げたの俺ですよ、下種さん達」
「糞餓鬼が、よくもやってくれたな」
「餓鬼が舐めやがって。ぶっ殺すぞ!」
「だ、駄目よ。逃げなさい、坊や!」

 すでに攻撃してるし挑発するまでも無かったか。後ろに目を向ければ、必死に立ち上がろうとするエルフさんが俺に向かって叫んでいる。必死に訴えるその目はこちらを純粋に心配してるのがわかる。全く、逃げたら自分がやられるってわかってるのに良い人だ。
 その気持ちは嬉しいけど、ちょっと待っててね。

「おーい、父さーん! こっちだよ、悪い奴いるからやっつけてよ!」

 男達の後方へ向けて大きく手を振って叫んだ。本来なら子供がこんな森に一人で来るとは思えないのだ。大半は保護者が近くに居ると思い込むだろう。
 そんな子供が自分達の背後に父親が居ると叫べば、不意打ちを警戒し振り返るのは当然だ。するとどうでしょう、俺の前には隙だらけの男達が並んでいるわけです。
 瞬間『ブースト』を腕のみに発動。そのまま高速で二度手を振れば。

「「ぎゃあっ!」」
「「がっ!」」
「いでぇ!」

 男達の足に一本ずつナイフが突き刺さった。勿論このナイフはリーダー格が持ってた毒付きナイフだ。エルフさんが弾いたのと樹に刺さったのをこっそりと『ストリング』で回収しておいたのだ。

「何て嘘ですよ。おや? 後ろ向いてどうしたんですか。隙だらけでしたよ?」
「こ、この餓鬼が」
「ところで俺なんかに構ってていいんですか? それ全部貴方の持ってたナイフですよ。毒とか大丈夫ですか?」
「か、頭。薬、解毒の薬くれよ!」
「うるせえ、まず俺からー……ああっ!」

 リーダー格が懐から取り出した皮袋に『ストリング』を引っ掛けて回収っとな。唖然としている奴らを尻目に中身を確認するとガラスの様な容器が二つあった。一つは毒々しい色をし、もう一つは解毒と書かれている。解毒ってまんまやん。
 しかしこの解毒薬らしき物、どう見ても一人分しかないな。

「ふーん、自分の分しかないんだ。仲間なんかどうでもいいんだね」
「な!? ど、どういう事だよ頭!」
「ち、違う! 数が足りなかっただけだ」
「そっか、これを使えば報酬も独り占めできるよね。飲み物に仕込んでおくとかすれば後は……さ」
「てめぇ! まさかそのつもりで……」
「だから待ちやがれ! 全部あの餓鬼のデタラメだ」
「大体お前がリーダーやってるのがおかしいんだよ!」

 あらら、もう少し煽るつもりだったが予想より早く崩壊したな。日頃の不満がこういう時に爆発するもんだ。腕はあってもカリスマは無かったようだな。
 罵り合う奴らから離れ、エルフさんの元へ歩み寄った。

「大丈夫ですか?」
「ええ……それより、坊やは一体?」
「その話は後で。とりあえず傷を見ますよ」

 流石に不審がるエルフさんだが、碌に動けないのかされるがままだ。脇腹の傷は大丈夫だが、腕のは深く刺さったのかまだ血が止まっていない。あいつらがいるとゆっくり治療できないし、とりあえず持ってたタオルを巻いて応急処置しておいた。

「おい! あの餓鬼がエルフに近づいてるぞ!」
「糞が、まずはあの餓鬼を殺すぞ!」

 おっと気付かれたか。
 男から回収した薬を袋に詰めていると、エルフさんが俺の頬に手を当ててきた。

「これ以上危険な真似はしちゃ駄目。私は大丈夫だから早く逃げなさい」
「……わかった」
「ありがとう、良い子ね」

 美人なお姉さんにそんな笑顔を向けられたら破壊力抜群だ。ちょっと動揺しつつ、俺は彼女の体の下に腕を潜り込ませ……。

「じゃあ一緒に逃げるよっと!」
「ちょっ!?」

 『ブースト』を発動して持ち上げた。勿論お姫様抱っこでだ。
 成人女性の体を持ち上げるには腕の長さがちょっと足りないが、『ストリング』を使って強引に支えた。

 そして俺はエルフさんを抱えて逃げ出した。
エルフ登場。そしていきなり強くなる五歳児。
徐々に強くなるのを期待してた方はすんません。
彼の場合、元々鍛えるのが好きなので、目に見えて強くなるのが楽しくて気付いたら……てな感じである。
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