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幸せを願う  作者: 凜斗
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4/4

よん

バーでそんな話をした日から10日くらい経って、今なら話して過去にしちまえる気がして、足を向けることにした。


ちょっとずつ踏ん切りがついたのか、寝れるようにもなったし姿を探すこともなくなった。


慣れってのは恐ろしい。


てもあいつもあいつで次に行ってるみたいだったから、別に構わないだろう。




「祐希さーん、政也さーん」


「ちょっとすっきりした顔になったじゃねーの」


「祐希ちゃんって呼んでっていってるじゃないー」


「ごめん、祐希ちゃん。ちょっと整理ついたから、話聞いて欲しい」


「お安い御用よー!」


「尚のことだけど、別れたからもう一緒には来ねぇ」


祐希ちゃんがすっげー傷ついたような顔した。


「もう会わないの?完全に距離おいちゃうみたいな言い方だけど」


「尚はもう、進んでる。俺が出しゃばる事はあっちゃいけねぇんだよ」


「尚ちゃん浮気したの?それで別れたの?」


「いや、尚はそんな人間じゃないだろ。なぁ春?」


「うん」


踏ん切りつけたから話に来たつもりだったけど、話してると苦しくなってくる。


浮気されて別れた方が数倍マシだった。んだと思う。


別れを切り出した理由は、聞かれても分かって貰えないんだと思う。


ただ、あいがそれをすんなり受け入れた理由は分からない。あいつが何考えてるかなんて、いつだって分からないままだった。


祐希ちゃんが、自分の事みたいに感情出してくれるのが、すごくありがたい。少し気分が軽くなる。気がする。


「春、1個だけ聞かせろ。お前からか?」


政也さんは本当に鋭い。初めてこの店に来た時に、ゲイだって気づいて、初めて尚を連れてきた時も、一発で恋人だって気づいて。


この人には敵わないなーって思う。


「俺から」って答えれば、分かってたと言わんばかりにため息をつかれた。


「腹割って話せば良かったんじゃないのか?」


「どこまでお見通しなんですか政也さん」


本当にこの人は、敵わないなぁ。


「ちょっと春ちゃん、政也、どういうこと?」


「祐希、ちょっと外せ」


本当に、政也さんには敵わないなーって思った。


お読みくださりありがとうございました。

前回から少し空いてしまいましたが、なけなしのストックすらなくなりましたので、次回しばらくかかるかもしれません。

最後までは書ききりたいなーとは思っておりますので、気長にお付き合い下さい。

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