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男女共学のバイビー73

そんなのやって見なければ分からないじゃない。私は生還する為ならば何だってやるわと、加奈は言い切った。

何か閃いた顔付きをしてから加奈が尋ねる。




「君は俗説めいた都市伝説と言うか迷信の類の手続きを踏襲して、この異なる時空間に偶然入り込んだと言ったわね?」





ヒロが認める。





「確かに言いました。あの高原で霧に紛れ追っ手を巻く事がその手続きを成し、偶然位相の扉は開いたのですが、それが何か?」





斜視をして熟慮する間を置いてから加奈が言った。





「濃霧、追っ手、高原、湖畔、方位方角、ツートンカラーの別荘、それぞれの心模様の相関関係、そして私達二人がここで話している事がパズルの集団自殺を惹起し、位相の扉を開いたコマの役割を果たしたならば、そのコマを手続きに沿って逆に嵌め込めば、偶然生還の突破口は開く可能性があるのかしら…」




ヒロが首を振り強く否定する。





「でも相関関係の無いパズルの集団自殺は人知の及ばない順序と言うかコマの嵌め込みに依って惹起したのですよね。ですから、その出口を偶然見出だす事は不条理で不整合な相関図式を暫時的確に読み、把握して嵌め込まなければならず、それは人心には不可能な業でしょう。自分はそう思いますが?」




加奈が鋭い目付きをして断言する。





「そんなのやって見なければ分からないじゃない。私は生還する為ならば何だってやるわ…」

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