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終焉に終焉を!  作者: すぎはる


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1/2

1.人生の終焉

ー<オマエヲコロス>ー

「は?」

突如、何者かにより無慈悲にも殺されてしまった俺!だが運命の女神はまだ俺を見放していなかった!

気がつくとそこは見ず知らずの世界!?地面は荒れてクレーターも多い。それに何やら謎の生物の足跡や死体も。

この世界のことが何も分からない。前世の記憶も曖昧だ。

これはそんな俺が手に入れたスキル:『無限再生』に『魂魄離脱』、出会った仲間たちと協力して生きていく物語!

「はぁ・・・やっぱ成績悪いなぁ」

高2の夏休みも明日に迫った今日、俺は担任から成績表を受け取りボヤいた。

毎度の如くテストで赤点ばかり取っていた俺は案の定酷い成績だった。

気晴らしに何処か寄り道して帰るか、と思案する。


割と名の通っている高校に滑り込みで入学したはいいものの、次第に成績は落ちていき、今に至る。

高校に入ってからは友達もできなくて、いつも孤独を堪能している。

いや、別に寂しいわけではないよ?なぜなら俺には中学の頃の友達がいるからだ。

別の高校へ進学したけど今でも連絡は取り合っているのだ。


そんなことを考えている内に下校前のホームルームが終わり、帰路に着く。

(今日も自転車かっ飛ばすか!)

と内心気合いを入れて登下校用の自転車にまたがる。

俺の自転車のスピードだと車に並べるほどだ。俺の数少ない特技である。

ただ飛ばすだけだと面白くないので、他の生徒が帰るタイミングに合わせて帰る。

そして、根こそぎ抜かしてやるのだ。これが楽しくてやめられない。

今日も俺は自転車で走り抜けた。

そしてー


ー<オマエヲコロス>ー


「は?」

突然脳内に声が響く。思わず周りを見渡そうとしたが、なぜか体が思うように動かない。

操り人形の如く、勝手に体が動く。


俺の体が自転車を全力で漕ぎはじめる、漕ぐ、漕ぐ。その先には、交差点だ。赤信号。

だが一向にスピードは増すばかりだ。次第に顔が引きつってくる。

クソッ!止まれ止まれ止まれ止まれ止まれぇぇぇぇ!!!!内心で叫ぶ。


ブーーーーーーー      ガシャンッ


トラックのクラクションの音が聞こえた直後、全身に衝撃が走った。

自転車から突き落とされ、体が宙を舞う。

そのまま後方に吹っ飛び転がった。

体が驚き、思うように動かない。脳の防御反応ってやつだろう。

痛みが遅れてやってきた。痛い。熱い。意識が朦朧としてきた。

ぼやける視界に真っ赤な血が入り込んでくる。

ヘルメットって大切だったんだなと装着していなかったことを悔やみ、思う。

遠くで人の声が聞こえる。俺が轢かれているのを見て騒いでいるのだろう。


ー<?! ク、ガ!キチョ、ナ、ダ、、ノニ。ヨケイ、コ、ヲ >ー


よく聞こえないがさっき体の制御が効かなくて焦って取り乱していたのが嘘のように今は冷静である。

俺って死ぬんだよな、、、たくさんの人に迷惑かけながら。

せめて謝りたかったな、、、


『こん、、り、、』


そこで俺の意識が途絶えた。

こうして俺、近堂(コンドウ) 満瑠(ミツル)は人生の終焉を迎えたのであった。

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