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浮気されて失望の果てに自殺をしたら高校時代の浮気した奴と付き合う前に戻っていた。なんというかもう浮気は御免なので関わらずに...?  作者:
第一章

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5/14

5、kiss

俺は...瀬本と別れてから教室に戻る。

そして授業を受けた。

しかし授業が耳に入らない。

まあ正直に言って仕方がない。

さっきの瀬本の言葉がどうしても気になるのだ。


「私、将来を考えたいんです」


その言葉に首を振り俺は「やれやれ」と呟く。

それから俺はシャーペンを置いた。

そしてノートを見てから教科書を見る。

集中力が下がっている。

どうしたものかな。



それから4限になって終わり。

俺達は飯の時間になった。

立ち上がってから杏奈とご飯にしようと思っているとドアが開いた。

そこに瀬本が居た。

は?


「先輩。お昼ご飯あります?」

「いや。ありますっていうか。無いが?どうした」

「ああいや。お弁当作りました」

「は?」


その言葉に教室が絶句した。

杏奈だけが「え!」となっている。

学校中で人気の瀬本がありえない事をしている。

そりゃそうなるだろう。


俺はその瀬本の言葉に「おま、どういう事だ!?」となっていると瀬本は「先輩の食べているものが気になりますんで」と言った。

俺は絶句しながら口を開く。


「いや。分からんでもないが...」

「分からんでもないんですよね?あはは。じゃあ大丈夫ですよ」

「んな訳あるか!ビックリだぞ!」


そう話していると「おい田山。どういう事だ...」と肩を掴まれてから言われた。

俺は「あ、ああ。まあ落ち着いてくれ」と言う。


「痴れ者が...」

「殺す」

「斬り殺す」


男子達が嫉妬の目を向けてくる。

俺は顔を引き攣らせながら見ていると「皆さん。落ち着いて下さい」と瀬本が言った。

それからニコッとしてから俺の腕に手を回した。

は?は!?


「私の先輩をイヂメないで下さい」

「は!?な、何が私の先輩だ!ふざけるなよ!?」

「田山。今なんて言った?」

「ふざけるなよだ?そらこっちのセリフだ。マジにしばくぞ貴様」


どっちなんだよコイツら!

考えながら俺はまるでゾンビの様に迫る奴らを見る。

するとそんな男子達に向き瀬本が言う。

「私の彼氏なんです」と。

オイ!火に油を注ぐな!?!


「貴様...」

「ぶち殺すぞ田山」

「このクソ苗字田舎が...」


誰が苗字田舎だ。

とまあそんな事を言っている場合でも無さそうだ。

俺はニコニコしている瀬本の手を握る。

それから踵を返して逃走する。

すると瀬本が「やん。先輩の手引き強い♡」と言う。

この野郎!


「マジにふざけるな!」

「ふざけてないですよ。私...真面目に先輩が好きなので。愛していますから」

「...」


俺は屋上に瀬本を連れて来た。

それから瀬本から手を離す。

瀬本は「先輩。私は先輩が好きです。これに間違いは無いんです」と改めて俺を真っ直ぐに見る。

俺は「そこまで俺が好きなんだな」と言う。

そして瀬本を見た。


「分かった」


瀬本に対して一歩を踏み出した。

その気配に瀬本はピクッとなり少し後退する。

それからオドオドし始めた。

「あ、あの?先輩?」という感じで、だ。

俺は「お前が悪い」と瀬本の肩を掴んでからビクッとなる瀬本を見る。

瀬本の耳が真っ赤になっている。


「あ、あの」


俺は瀬本の顔に手を添える。

それから俺は瀬本の口周りに触れる。

すると瀬本はビクッとした。

そして更に真っ赤になりながらオドオドする。

俺はその姿に笑みを浮かべた。


「じゃあ」


それから俺は瀬本にキスをした。

瀬本は「先輩...」となる。

俺は「全くな」と言いながら踵を返した。

そして屋上のドアを開ける。


「先輩はエッチですね」

「何がだよ」

「女の子に対して強引でしたから」

「強引ね。まあ...こうでもしないとお前は黙らないだろうしな」

「だからキスしたんですか?」

「...そうだ」


俺はそう返事しながら瀬本を見る。

瀬本は笑みを浮かべてから「ですね」と言う。

その姿に俺は苦笑しながら外に出た。



瀬本のお弁当はおろしハンバーグ弁当だった。

俺は瀬本のおろしハンバーグ弁当を食べてから蓋をゆっくり閉めた。

瀬本は嬉しそうに笑みを浮かべていた。


「お粗末様でした」

「お前本当に料理上手だよな」

「いや。別に上手って程ではありませんよ」

「...そうか?」


俺は瀬本を見る。

瀬本は「私...お婆ちゃんに全てを教わりました」と言いながら俺に笑みを浮かべた。


「お母さんは忙しかったので。父は前世では病気がちでしたしね」

「ああ。そうなんだな?」

「はい」


そんな複雑そうな返事に俺は「お前もお疲れ様だったんだな」と言う。

瀬本は「私の家は貧乏だった部分もありますから」と自嘲する様に弁当の蓋をいじる。

俺はその姿を見てから空を見上げた。


「この世界の私の家もやはり貧乏でした」

「変わらず、か」

「ですね。私はこの世界には神様は居ないって思ってます。...絶望をくれますから」

「...」

「でも先輩。私...」


それから俺を真剣な眼差しで見てくる。

俺はそんな顔にドキッとする。

可愛いとしか言いようが無かった。

ビックリした。

クソ...。

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