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フィー

 僕を茶化し、不思議そうに見るミリちゃんを連れてエルは立ち去っていった。取り残された僕とフィー。お互い目を合わせ、不思議そうに見つめ合う。


『なぜフィーがみえるです?なぜフィーにさわれるです?なぜフィーとはなせるです?』


 矢継ぎ早に疑問を飛ばすフィー。そんなこと言われてもわからないものはわからない。そっちこそ心当たりはないのかな?


『しつもんしてるのはフィーなのです。このにんげんはおかしいのです。ふつうのにんげんにはフィーたちのそんざいをにんしきてきないはずなのです。きけんなのです。』


 フィーは僕の手のひらから飛び立ち、警戒するかのように僕の周りを回り始める。すると不思議なことに先ほどまではっきりと見えてた姿が、うっすらとぼやけて見にくくなり。最初に見かけたときのように羽の生えた人型っぽい何かになった。しつこく僕の周囲を回っているので、ちょっとうっとうしく思った僕はおもわず手を伸ばした。


『ぎにゃーーーーーーー。』


 また羽をつまんでしまった。手のひらに置くと、またしてもなみだ目になっているフィー。反省はしてない、よって後悔もしてない。だってうっとうしかったんだもの。ちなみに、つまむとフィーの姿ははっきりと見える。


『せいれいぎゃくたいなのです。さっきからフィーにちかづくなといってるのになぜはねをつまむのです?』


 近づくなって、まったく聞いてないんだけど?


『きいてないとかうそいっているのです?フィーはちゃんといったのです。』


 今はちゃんと聞こえるけど、さっき僕の周りを飛んでいたときはまったく聞こえなかったよ。


『ならはじっけんなのです。』


 フィーは宙に浮き、すぐに手のひらに降り立った。


『どうなのです?こんどはちゃんときこえたです?』


 いや、宙に浮いたときに何か言ったの?


『ほんとにきこえてないみたいなのです。きこえてたらおこるはずなのです。おこらないということはきこえてないのです。』


 おいこら、なにを言ったんだ?


『なにもいってないのです。フィーのげぼくにしてやるからこうえいにおもうのですとかいってないのです。』


 そーかそーか、そういうことを言ってたんだ。この物体(仮)は…。


『ぎにゃーーー。へんなにんげんがおこったのです。なにげにぶったいにかくさげされたのです。かっこかりがふっかつしているのです。』


 さて、どうしてくれよう?そう思った僕の肩に、背後から手を置かれたのはその時だった。

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