どうやって
「ふと思ったんだけど、ミリちゃんは、神父様が帰ってくるって連絡はどうやって聞いたのかな?」
僕は、気になったことをミリちゃんに問いかけた。たしか「言ってた」だったよね。ってことは、なんらかの手段で神父さんと会話、または遣り取りができたってことだよね。ゲームのプレイヤー同士なら、チャットやメールで遣り取りできるんだけどなぁ。あ・・・今は、システムがでないからチャットもメールもできないわ。
「んーとね、これで連絡あったのー。」
僕に近づいてたミリちゃんは、首から下げたある物を取り出しながらそう言った。どれどれ・・・これは水晶ペンデュラムかな。ん?中に魔力がある、ひょっとして水晶じゃなくて魔石のペンデュラムか。
「これに魔力と通すと、離れてても神父様とおしゃべりできるのー。」
マジックアイテムの一種かな。じっとペンデュラムを見る僕に、ミリちゃんは使い方を教えてくれた。その時、ペンデュラムが仄かに光り震えだした。
「神父様からだー。ミリが出るからおねーちゃん見ててね。」
そう言うとミリちゃんは魔力とほんの少しペンデュラムに流す込む。
『ミリ君、村長に伝えてくれたかね』
おぉ、声が聞こえる。これが神父さんの声か。
「うん、伝えたよー。今、おじーちゃんとおねーちゃんといるのー。」
『おねーちゃん?おねーちゃんとは、どこのおねーちゃんかね?』
「えっと」
ミリちゃんは僕をみる。名前は教えたよね。シアンだよー、プルシアンだよー。そして自信満々に頷くと、
「おねーちゃんはおねーちゃんなの。」と言った。
・・・ぉぃ。
「ミリや、わしに貸しなさい。」
そういうと、村長はミリちゃんからペンディアムを受け取り、ミリちゃんと同じように魔力を流し込んだ。
『む、村長か。一緒におったのか。ミリ君は言っているおねーちゃんとはだれかね?』
ほー、流し込んだ魔力で相手が判るのか。なかなか便利な物だな。
「異邦人のお嬢ちゃんじゃよ。教会に支援を受けに来られておっての。わしが、お相手をしとったところじゃ。」
『そうか、それは悪いことをした。もう少しで村に着くので話はそれからだな。』
「うむ、こちらも用意をしとくわい。」
『では後ほど。』
会話が終わるとペンデュラムの光は消えた。
「嬢ちゃん、ちと用事ができてしもうたわ。」
用意しとくってやつか。おそらく解体作業ですかね。
「明日と言ったが、今日になりそうじゃ。ミリや、村の者たちを広場に集めるぞい。そうじゃ、嬢ちゃんも来なされ、これから宴の準備じゃ。」
「おねーちゃん行こう。」
僕は、ミリちゃんに手を引かれて準備に駆り出されるのであった。




