マジですか
「マジですか・・・」
「真剣と書いての、マジじゃな。」
ショックで思わず『orz』体勢になってしまった僕。
「まぁ、そう気を落とすでない嬢ちゃん。嬢ちゃんの器量なら、仕事はいくらでも見つかるじゃろて。」
慰めようとしてくれるのはいいが、器量ってのは容姿のことだろなぁ。そかー、きれいもしくはかわいいのかー。なんか嬉し・・・・・・ぃ?ハッ・・・いかんいかん。落ち着け、僕は男だ。
「嬢ちゃん、わしと村を散策でもするかの?少しは落ち込んだ気分もはれるじゃろうて。」
村長は、うな垂れる僕の肩をぽんぽんと叩く。くぅ、村長の気遣いが身に沁みる。
そうだよね。このままでは埒も明かない。ここは気分転換と情報収集も兼ねてお言葉に甘えよう。どのみち、ゲームの世界だろうと違っていようと、今の現状ではなんともならないし。
「そう、ですね。村長さん、おねがいします。」
僕は、そう言って立ち上がる。村長はその様子を見て、手招きしながら外に出ていった。僕も尊重の後を追って教会をあとにする。
「では、ぶらりとまわることにするかの」
「はい、おねがいしま「おじーーちゃーん」す?」
僕の返事をさえぎる様に一人の少女が駆け寄ってくる。そして、村長に抱きつく少女。なんか和むなぁ。じゃれ付いてるのを見てると、うちの猫を思い出すなぁ。
「おじーちゃん。神父さんが、思ったより早くレッドボアを仕留めれたから帰ってくるって。」
村長のお孫さんか。利発そうな元気なお嬢さんだ。遅くなるって言ってたのに早いお戻りらしいね。って、レッドボア仕留めたのね。
「ねけ、おじーちゃん。このおねーちゃんだれ?」
村長の影に隠れながらお孫さんは僕をみた。やはりおねーちゃんか。おばちゃんいわれなくてよかった。
「この嬢ちゃんは異邦人じゃよ。ふと思ったんじゃが、まだ名前を聞いとらんだな。」
あー。そういえばそうだった。気が動転してて自己紹介もしてなかったよ。・・・名前ねぇ。キャラネームでいいかな。容姿というか性別違うし、元の世界の名前ってわけにはいかないよな。偽名つかって忘れるといけないし。うん、そうしよう。
「僕は『プルシアン』っていいます。『シアン』と呼んで下さい。」
僕は意を決して、キャラネームであるプルシアンを名乗った。
「わしは、この村の村長をしとる『オーロ』じゃ、よろしくのお嬢ちゃん。」
「ミリは『ミリ』だよ。よろしくね、おねーちゃん。」
名乗ったのに呼んでくれないよ・・・この人たち。




