ブクブクブク
「ブクブクブク・・・」
体の力が抜け、僕は水中に沈んでいく。ミリ母に体をまさぐられ、いままで感じたことの無い感覚に襲われた僕は、気が遠くなっていくのがわかったがどうにもできなかった。
「ちょ、おい、しっかりしろ。」
俺は、慌てて沈んでいく女の体を引き上げた。焦った、まじ焦ったぜ。ちょいとやりすぎたかと思ったが、まさか気を失うとたぁ思いもしなかった。よかった、ちゃんと呼吸はしてるな。感度がいいのか、面白いほど反応するもんだがら、ついやりすぎちまった。とりあえず岸に上がった俺は、ぐったりした異邦人の女を岩場に座らせると、まずは自分の体を拭き下着だけ身に付け、それから気を失ったままの女の体を拭いてやった。拭いた時に、声が漏れたが気が付く気配がねぇ。
「しょうがねぇ。服を着せて戻るか。」
このまま置き去りにはできねぇしな。俺は、ちゃっちゃと自分の服を着て、それから女に服を着せ肩に担ぎ急いで自分の家に戻った。家の仕事小屋においてある道具一式の入った長箱を担いで、姉貴のいる食堂に舞い戻った。
「すまねぇ姉貴、こいつ預かっといてくれ。」
俺は食堂に着くなり、椅子に女を座らせながら姉貴に声を掛けた。
「ちょっと、あなたこの娘になにしたの?」
姉貴が気を失っている女をみて、あわてて駆け寄ってくる。
「酔い覚ましに水浴びに行った時に、物騒な物を持ってないか確認してたら興が乗っちまって・・・やりすぎちまった。とりあえず、俺の目で視たが問題なしだ。まぁ姉貴は親父の目のほうが信用してそうだがな。」
流行病や呪い持ちなんかだったら村が全滅しちまう。村長である親父は、大丈夫だと判断したんだろうが、それでも俺は自分の目で確かめたかった。親父の目は信頼している。病人の症状や呪いの種類までわかっちまう目。それでも俺は心配だった。この世の中に絶対は無い。この2年色々な事があった。良いことも悪いことも。だから確認のためにやった。まぁ、ある意味やっちまったが・・・。
「まったくあなたって妹は・・・。とりあえず預かっておきますわ。あなたは早く広場に向かいなさいな。」
姉貴はため息交じりに了承してくれた。
「姉貴、ありがとな。」
俺は姉貴に礼を言って食堂から出た。ああ、言い忘れたことがあった。
「姉貴、そいつが好みだからといって喰うなよ」
こいつ、姉貴のもろ好みなんだよな。Sな上に百合って我が姉ながらどんだけ濃い性癖なんだよ・・・まったく。
「うるさいですわよ愚妹。あらでも本当・・・おいしそう・・・。」
あー、喰われたら運命だとおもってあきらめてくれ・・・。