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不良桜  作者: 嫁葉羽華流
11/11

十話目。

最終回です!!

ここまで応援してくださった方々、ありがとうございます!!

前略、兄貴へ。

あれから兄貴が死んで、一ヶ月がたちました。

兄貴、今どこにいるんすか?

姉御が心配してるっすよ?

ああ、そうだ。

あの事件の後日談を話さないといけやせんね。

あのあと、姉御は病院へ搬送されやしたが、火災の時の煙とかを大量に吸っていたのに、奇跡的に軽傷で済みました。

あれから姉御は学校に通っていやすが…。

元気がありやせん。

そして、この隙に姉御によってくる悪い虫もいやしたが、

俺も兄貴の一番弟子。

かる〜く、もんでやりやした。

って、これじゃあ後日談じゃないっすね。

ああ、そうそう。もう一つ。

兄貴の不良のレッテルが別のものに代わりやした。

え? 何の関係があるのか、ですって? 実は兄貴が死んだ後に、桜を植えやした。

その桜の名前が、『不良桜』っていうんすよ。

そしてこれが、兄貴の新しいレッテルっす。

かっこいいっしょ?

…兄貴。

早く帰ってきてくださいっす。

俺等寂しいっすよ。

では。これにて。

兄貴の一の子分であり、一番弟子。


申野より。


追伸。

左近さんに彼女ができました。


「申野〜! 何してんだ? はやくこ〜い!」

「あ、は〜い! 今行くっす!!」

そういって申野は誰もいない夕暮れの校舎から飛び出し、桜の木の麓に瓶に詰めた手紙を埋めた。

「…まだ、喜助のことを…」

「これでいいんす」

そしてそのまま帰って行った。

そんな様子を陰から見ていたのは、一ノ瀬だった。

「喜助君に…届くといいんだけど…」

そういって食べていたのは羊羹だった。

そしてそのまま、桜の木の麓に座り込んで食べてていた羊羹を半分、供えるようにしておいた。

そして静かに合掌した。

「喜助君…あのときの返事、まだだったね…。

私ね。小さい頃、結構ないじめられっ子だったんだ。

でもそんなとき、いつもとある男の子が助けてくれたの。『弱いものいじめすんじゃねー!』って…。でもそのたびにその子は泣いていたんだ。その子、あんまりケンカ、強くなかったんだ。

でも、そのたびに言ってたんだ。

『おまえは俺が守ってやる! だから笑ってろ!』だって…。ふふっ…」

そういいながらも、ぽつり、ぽつりと羊羹の上に水滴が落ちていた。

その水滴の正体は、一ノ瀬の目から出てきた涙だった。

その涙は、茜色に輝いていた。

「好きです…! 喜助君…! だから帰ってきて…!」

そういって泣いているその桜の木の裏には誰かが座っていた。

「一ノ瀬。泣くんじゃねぇよ。やっぱ女は笑っている方がきれいなんだからよ」

その声にはっとなり、顔を上げた。するとそこには。

あのとき…助けてくれた当時のままの、笑っている喜助が、そこにいた。

「いや〜なんか向こうの方で天寿全うしてくれって言われてな。帰ってきちまったよ」

「……カ…」

「へ…?」

「…バカ…!」

「一ノ瀬。もう一度言うぞ。









おまえが好きだ。つきあってくれるよな?」




「…はい…! こんな私でよければ、喜んで…!」











…後にこれは伝説となる。

これは一人の不良が、人生を一週間で終了する、と宣告され、結局はそのまま帰ってきて、一人の女の子に告白した…。












ちょっとした、恋の話。

とうとうおわったよぉぉぉ!! 不良桜!!

きつかったよ! 初めてのラブものは疲れたよ!!

でも! でもでもでも!!

なんかよかったよぉおぉぉぉぉ!!

ここまでがんばった自分にはくしゅ!!

そしてつきあってくれた読者さんに拍手!!

ありがとうございます!!

ではこれにて!!

以上!! 水月五月雨でした!!(感涙)

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