桜猫プロダクション65:四匹の犬神兄弟
【題名】
四匹の犬神兄弟
【プロローグ】
「助けてほしい?」
地面に横になった状態で伏せていた目を開ける。目の前に誰かが立ち止まって自分を見下ろしている。けれど、頭から流れ出ている血のせいではっきりと、その人物の姿が見えない。
一体、どこの誰で、なぜここにいるのか、何が目的なのかは知らない。けれど私は、目の前にいる謎の人物に縋りついた。
「…お…おと、うと…弟を、助け…て」
私の隣で血だらけになって倒れている大切な弟。自分はどうでもいい。けれど、弟だけは助けたい。その一心を目の前にいる人物に動かない体の代わりに瞳だけで訴える。
目が合った瞬間、目の前の人物の瞳が見開いていたような気がした。そして、目の人物は微笑む。
「…いいよ。助けてあげる」
私はその言葉に安堵し、ついに意識を手放した。
【世界観・ジャンル・キーワード】
妖、恋愛(異種間恋愛)、現代、アクション
【CP】
人外×人間
【あらすじ】
一年前に両親を亡くした唯花は弟である蓮と二人暮らしをしていた。元々、姉弟揃って霊感が強く、怪異を感じ取ることができる体質だったこともあり、怪異からは狙われる存在でもあった。
そんなある日、弟と共に出かけた際に怪異に襲われ、対抗するも、負傷してしまう。そして、
身動きができなくなり、もう助からないと思った直後、突然目の前に現れた謎の人物に助けられる。
その謎の人物、本来は人間の目には見えない存在━━怪異である犬神だった。
彼女たちは犬神と出会ったことをきっかけに、今後様々な出来事に巻き込まれることになる。
【設定内容・キャラクター(主な人物)】
四匹の犬神兄弟:山の古びた祠にいた四匹の犬神(兄弟犬)。犬神になる前は元野良犬。呪力(呪術)を使用する。
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血の誓約:お互いの血を飲ませることで成立する。
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〇主なメインキャラクター
藤咲 唯花:蓮の姉。弟以外の人間をあまり信用しておらず、警戒心が強い人間の少女。弟を助けるために犬神の千春弥と血の誓約を交わした。霊感はあるが妖は見えていなかった。しかし、犬神と誓約を交わしたことにより、見えるようになる。先祖が祓い屋であったことから霊力が強いため、妖たちから狙われる(先祖が祓い屋であったことは知らなかった)。犬神達のことも信用しておらず、特に千春弥のことを嫌っている。
藤咲 蓮:唯花の弟。明るく活発な人間の青年。元々、妖が見える体質であり、姉同様に霊力が強いため、幼い頃から妖に狙われ続けていた。自分の身と姉を守るために日々鍛錬している(幼い頃に祖父から妖に対抗するために術式を習っていた)。
・四匹の犬神兄弟
千春弥:犬神兄弟の長男。妖に襲われていた藤咲姉弟を興味本位で救った。気分屋であり、めんどくさがり屋、本能のまま行動する。火に焼かれて死んだ元野良犬。火が苦手。
夏向:犬神兄弟の次男。兄弟想いで基本優しい。刀で切り刻まれて死んだ元野良犬。首がよく外れる(そのため、よく唯花が気絶する)。刃物が苦手。
秋也:犬神兄弟の三男。兄弟の中で一番常識人でまともだが、キレると誰にも止められない。水に溺れて死んだ元野良犬。お風呂が嫌い。
冬生:犬神兄弟の四男。ツンデレな性格。生きたまま土に埋められて死んだ元野良犬。暗闇が苦手。
〇その他
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