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報酬

ものすごく久しぶりに更新。

 俺たちから受け取ったスキルブックを専用の機械の上に置いたニーナは驚いたような声を上げた。

「えっ!?嘘でしょ?この短時間でこれだけの数を討伐したっていうの!?」

 ニーナは驚きの表情のまま沙由里に視線を向けた。

 しかし、一瞬にして表情をただすと慣れたような手つきでスキルブックをこちらに返してきた。

「はい、これで討伐数の確認と同時にクエスト達成の確認も終了よ。そして、こっちが今回のクエストの報酬よ。一パーティに対して報酬が一つだから、その金額をパーティ内で分けた額が個人の報酬となるわ。」

 俺はニーナから受け取った報酬を確認してみた。金貨が三枚。どれほどのものなのかよく分からないので説明を求めるようにエルザに視線を投げかけた。

「そうね。だいたい金貨一枚あれば私の教会にいる子供達が一年は食事に困らないくらいと言えば伝わるかしら。」

 つまり金貨一枚は、それなりの価値ってことでいいんだよな、たぶん。

「まあ、漠然とだが。とりあえず三人だし一人一枚ずつでいいか。」

「うん、私もそれでいいと思う。」

「私は冒険者じゃないから、報酬をもらえるような立場ではないんですが・・・いえ、やめましょう。ありがとうございます。これで子供達も喜びます。」



 報酬を分けている三人を見ながら、ニーナは不思議に思っていた。

 この短時間で『一角ウルフ』を数十体討伐するなんて、どう考えても初心者のそれじゃない。そもそも中級者、いや上級者のレベルに達している。スキルブックによるとサユリの討伐数が三十体ほど。エルザが十体で、ショーイチが三体。

 ショーイチも初心者にしては上出来だけど、サユリの方は常軌を逸している。エルザが連れてきたわけだから何かありそうだったけど、これはこれからの活躍が楽しみね。

「ふふ。」

 ニーナの中で二人への関心というよりサユリへの関心が高まっていくのを自身でも感じ取っていた。

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