エピローグ
後日カズトはフェミナを連れて魔国へと帰国した。魔国への帰国の際には竜王から一頭のワイバーンを貰い受けて、空を飛んで帰った。
途中ワイバーンの背中の上でフェミナはカズトに寄り添うように眠ろうとした。
「おいフェミナは……眠るなよ」
「いいではないか、少しだけ……」
フェミナは気持ちよさそうにカズトに体をあずける。
「フェミナ……」
カズトはフェミナを見つめて言った。
「いや、そうじゃなくてお前が寝たら誰がワイバーンを操縦するんだ」
「……貴様できないのか」
フェミナが疑うようにカズトを見つめた。
「どこの国の常識だ? 言っとくがワイバーン操縦できるやつの方が珍しいからな」
「ちっ、貴様のせいでせっかくの雰囲気が台無しだ」
「おい、俺が悪いみたいに言うな。後様づけはどうした? 貴様はないだろ」
「はぁ~ 次はワイバーンの操縦くらい覚えておいてくださいな、カズト様」
大きくため息をついてフェミナは言った。
「俺、魔王なのに……」
そう愚痴を言いながらも二人は嬉しそうに微笑んでいた。
帰ったらすぐにフェミナの尻にひかれそうだと心配しながらカズトはフェミナの操縦で魔国へと帰っていく。
これにて1度完結にします。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました★




