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3/3

練習!

入学式初日で4人を保健室送りにしたサッカー部。

当然の結果だが、1週間の部活停止となった。


高峯「久しぶり!気を取り直して練習試合だ!」


千条「いや基礎練習は?素人ですよ」


鷹島「この前も何も聞かされず放り込まれたからね。」


高峯「大丈夫!メンバー表はこちら!」


千条「えー…」


ーーーーーーーーーーー


チームa

ST二頭

LW千条

RW江本


CM 佐野(2年)

CM 鷹島

CDM志木


LB 長元(3年)

CB大島

CB田中(3年)キャプテン

RB 内田(3年)

GK 遠野

ーーーーーーーーーー

チームb

ST消池(3年)

LW伊藤(3年)キャプテン

RW佐拭(2年)


CM中村(3年)

CM田中(3年)

CDM長谷川(3年)


GK 鈴島(3年)



千条「部長のポジション、俺と一緒だ」


志木「相手4人少ないね」


大島「舐めてんなァ!ディフェンスが居ねえ!」


二頭「いやいや、これでも勝てるかどうか…」


千条「まずボールの蹴り方からだもんね俺らは…」


高峯「aチーム集合!」


高峯は手を2回叩いてaチームを集めた。


高峯「ご覧の通り、相手チームは4人抜き!勝てるよ!」


鷹島「こちらは素人が7人ですよ。10点取られて負けるのが関の山。」


高峯「いいや?勝てるよ。私を信じなさい。」


千条「まずルール教えてください」


高峯「いっぱい点とった方の勝ち!」


大島「てめぇふざけてんのか!」


高峯「怖い…。そうだね、まずは…

ボールが横の線から出たらスローイン。

縦の線から出たらゴールキック。

相手が出したらコーナーキック。

キーパーは手を使える。」


高峯「相手のいる方に攻める!とりあえず今はこれだけ覚えておいてよ。」


千条「はい、それ以上はパンクしそうだし」


遠野「がんばります!」


高峯「それじゃあ行ってみよう、キックオフ!」


指定されたポジションに千条達はそれぞれ移動して、

試合開始の笛を待つ。


チームaの作戦はこうだ。

試合が始まったらラグビーのドロップキック最多得点者の大島までボールを下げて、

身長が2mある二頭にロングパスを放り込む。


そのボールを両ウイングの千条、江本やミッドフィールダーの佐野と鷹島が収める。


高峯「各分野の日本一が揃っているだけあって、戦術がちゃんとしている…!

素晴らしいよ、自分たちだけで生み出すなんて。」


ただ…。


大島がボールを蹴ると同時に、笛が鳴った。


高峯「はい、オフサイド!」




新入部員達「はい?」


高峯「んーと、相手のディフェンスの、2番目に後ろにいる人から後ろにいる位置で、パスを受けると、オフサイドになります!」


大島「先に言えてめぇ!」


高峯「だってパンクするとか言うから…」


いい大人が指を顔の前でツンツンしてしょげている。


千条「絶対わざとだ。通りで後ろスカスカだと思った。」


志木「2番目ということは…ふむ。

キーパーが1番後ろなので、長谷川さんより後ろ で受けたらオフサイドですね。」


二頭「気をつけるよ。ありがとう志木くん」


つまり試合のほとんどがセンターラインあたりで行われることとなる。


相手チームはルールを逆手にとった少人数戦。

素人相手には充分なハンデだ。


鷹島「じゃあさ、ギリギリで抜け出したらいいんじゃない?長谷川さんの線を」


千条「どゆこと…長谷川さんの線?」


鷹島「あそこには見えない線があるわけさ。

その線の内側にいる時にパスが出たら?」


志木「オフサイドにならない…ということですか。」


二頭「なるほど…では作戦変更だ。足の速い者がやるべきだからね。」


千条「足の速い者、やってみるよ。誰がパス出す?大島くん?」


志木「いえ、恐らく空中にボールが浮いている間に追い付かれてしまうでしょう。地上を攻めるべきです。」


遠野「位置的に志木くんか二頭くんが下がって出すかじゃない?先輩達はなんか動かないし。江本くんはまだボールちゃんと蹴れないし」


江本「うん、ごめん。逆側までは無理だ」


高峯監督の指示なのだろうか。

素人軍団にとって頼みの綱の先輩達は、

試合開始から最初の位置のまま全く動こうとしない。


志木「僕も大して蹴れないですが…二頭くんは相手の視界を防ぐ役割もありますし。

そうですね、千条くんは僕からのパスを受けてください。」


千条「OK、やってみよう!」


高峯「そうだ、貫け…千条貫人」


高峯はピッチには届かない声でぶつぶつと喋っている。こうなる事を全て見越していたかのようだ。


志木「長谷川さんのギリギリ内側…ここ!」


視界が開けた。前にはゴールキーパーただ1人。


千条「この試合、勝てる!」


千条は確信した。このパターンなら何点でも取れる。

この抜け出しは、新たな最強への第1歩。


ラインブレイクで、高校でも日本一!


千条「すみませんシュートってどうやって打つんですか!」


ボールは、キーパーの正面へコロコロと転がって行った。


高峯「うん、練習!」




























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