現代妖怪 伝説
このまま丑三つ時になったら、魑魅魍魎達が軍隊並に出没する筈なので、私を含めた五人が緊張し始めている。
その頃、妖怪どうしの喧嘩が始まるが悟空の分身の術も、だし過ぎて最小の悟空になっている。
身長10cm程度の大きさでは妖怪に舐められている。「やい、悟空そんなんで戦えるのか?」と馬鹿にし始めたので、「俺様の如意棒の威力を味わえ。」と言うと、如意棒が伸び妖怪に鞭のように浴びせている。「痛たた!」と、妖怪達はチリチリバラバラにその場から退散して行った。
4人と私はビルの屋上で待機しながら漆黒の闇を見下ろしていた。すると、地平線のそこからポツポツと蛍火のように街に明かりが灯ってきた。
「やった!間に合った。」と美香が言うと、4人で抱き合い喜んでいる。私もそこに参加したかった思いだった。
やっと戒厳令も無くなり、被害も最小限で解決出来たのが不思議なくらいだった。勇が「俺達帰ってもいいんだよな?」と言うので、悟空が頷く。
美香と2人ビルの屋上で街のネオンと空の三日月を見ながら「俺達の、今回の解決の仕方を妖怪達はどう思っているんだろうか?」と悟空が美香をみながら言うと、「もう眠いから家に帰ろう。」と、美香は話しを逸らした。
筋斗雲に乗り自宅の前に着くと屋根の上、姑獲鳥が「よう!お帰り、お婆さんと母親は無事だぞ。」
「今、眠ったところだ。」
「良くやったぞ。」
「妖怪仲間達から、このまま、洗脳されていたら殺し合いになっていたと、お礼を言ってくれと頼まれたよ。」
「お前達は妖怪界隈では、伝説の英雄になるらしいぞ。」
「悪い妖怪も、この事で悪さはしないと言っている。」
「皆、静かに暮らしたいんだよ。」と言うと、
悟空が、「俺も、美香と静かに暮らしたいよ。」と言う。
美香の顔が真っ赤になっていくと、悟空は手を繋ぎ家に入っていった。
私(緊箍児)は、これからも2人を見守り続けていこうと思う。
これから2人が静かな日々を、おくれますように。
[完]




