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世界が陰る日々の中で僕は光を目指す。  作者: 神原匠彌
第一章 崩壊する日常と平和
4/5

第3話:緊張の糸

下記はあらすじです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一縷の望みとも言える淡い希望に誠は賭けたのだった。

「公共交通で整備士をやっていた九条 誠と言う、

何とかここまで来た。敵じゃない」

そう告げると扉の中から震えている声ながらも返答が来たのであった。


「ごめんなさい。今怪我人の手当をしていて開けれないんです。」

震える声で扉越しからそう返答が来る。

最初に聞こえていた女性の声ではなく、別人のようだ。

誠は、少なくとも、2人以上生存者が居ることと返答が来たことで心と身体の緊張が少し和らいだ。

誠は、落ち着いた声で扉越しに伝える。

「ありがとう、すまないがこっちの休憩室を使わせて貰いたい。そちらの治療などが終わったら、少し情報共有を兼ねてお話しましょ。」

畏まった口調で話すと相手に無駄な緊張感や疑惑が生まれてしまう、かと言ってフランク過ぎれば怪しまれてしまう。そのため誠は、言葉が少しおかしくなりながらも、丁寧な言葉を選んで伝えたのであった。

すると先程答えてくれた女性が、震えていた声ではなくクスッと笑っているような声のトーンで、

「わかりました。治療が終了しましたらそちらへ行きます。あと30分もしないうちに終わると思います。」

どうやら警戒は解いてくれたらしい。

誠は、わかりましたと軽く返事をして休憩室へと戻ったのであった。

――――――――――――――――――――――ー

休憩室へと戻った誠は周囲を確認する。

煌々と光る自動販売機、トイレ、職員用のロッカー、そして仮眠室とキッチン。「とりあえず電気をつけるか...」

誠はそう呟いて、自動販売機の横にある部屋の電気と明記されたスイッチを押す。

カチッという動作音と共に、トイレ以外の照明が付いたどうやら一括管理で光量が1番明るい状態で付くスイッチだったらしく誠は、目を細めながらも目ぼしい物が無いか辺りを探す。

誠は、辺りを探している時に、洗面台に映った自分が目に留まった。

返り血に染まり真っ赤になったシャツと顔。

「これは...着替えと顔を洗うのが先だな...。」

先程の返答をくれた女性が見たら、悲鳴があがる格好をしており、人を殺めて逃亡しているような血塗れな格好だった。

幸いにも隣には職員専用ロッカーがあり、『制服予備』と書かれたロッカーも併設してあった。

「非常時だからな...大丈夫だろう...拝借しよう。」

誠は、誰に許可を取るのか不明だが、ボソリと呟き

予備のロッカー3Lのシャツに袖を通す。

「悪くない...後は、顔を洗わないとな。」

静まり返った部屋に、水が流れる音と空調の音だけ流れる。

「ふぅ、これで幾分かマシになったな。」

疲れきった顔は、変わらないが、されども先程の殺人犯のような悍ましい容姿の人物はもう居ない。

誠が、身だしなみが整え終わると同時に奥の扉が開く音がする。

「く、九条さーん?いらしゃいますかー?終わったんでそちらに行きます。」

幾らか緊張が先程のやり取りで和らいだと言えども声は、震えているようだ。

「大丈夫だ。先程のやり取りで無礼を働く輩ではないと感じただろうに...ほら 玲奈!シャキッと」

「そ、そんなこと言ったって…先生」

やけに場違いなテンションと緊張が無い声が聞こえる。やはり女性の2人組だったようだ。

こちらに近付いてくる音が大きくなって、そして

「どうm」

「やぁ!九条くん、積もる話する前に申し訳ないが血の汚れなど落とさせてはくれないか?」

完全に挨拶が、かき消され、気っ風がいい女性がそう告げる。

後ろからすみませんともう1人の女性が、緊張している声でそう言う。

簡易的な手術着をきた2人は、血で汚れており、当たり前の対応であった。

「すみません...気が逸ってしまって…どうぞ。」

誠は、洗面台の場所から退き、休憩室のソファーに寄りかかった。 緊張の糸が完全に切れた誠は、2人が終わるまで、ぼんやりしながら自動販売機のラインナップを見るのであった。

自分の作品を読んでくださっている方々へ感謝申し上げます。

投稿する日 電車にて作業していたら回線が悪いところで

読み込みが発生してこのお話の半分が飛びました。

当初書いてあった話が少し変わってしまっています。

保存は大事ですね…。

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