003 人物記録|浮雲 平輔
人物記録浮雲 平輔
最終登録階級:二等陸尉(特別出向)
年齢(1999年時点):28歳
自衛隊特殊部隊所属。
地域防衛ロボット計画の適性審査および選抜試験を経て、
山形県へ特別出向。
平時は、県庁外郭団体の職員として勤務。
1999年4月、
正式組織として再編された山形県総務部 防衛課に配属。
以後、山形ロボ専任パイロットを務める。
洞察力に優れ、近接戦闘および基礎体術に習熟。
不器用だがユーモアは理解する。
自身の冗談については、
「成功率が著しく低い」と同僚から記録されている。
配属後、温泉巡りに傾倒。
理由について、私的メモに次のように残している。
「湯に体を委ねると、
音が遠くなる。
頭の中も、少しだけ静かになる。
ここが、
帰る場所なら、
守る理由になる。」
1999年4月〜7月、
出動記録:12回。
精神感応系統との同期率が、
他のパイロットと比較して異常値を示すと報告される。
最終決戦時、
グレート山形ロボに単身搭乗。
三炉直列統合モード《蔵王権現》へ移行。
最大出力状態において、月山おろしを発動。
帰還を確認したのは、
山形ロボのみ。
浮雲 平輔、
MIA(行方不明)。
【整備班・後日メモ】
彼のロッカーは、
現在も封印状態のまま維持されている。
内部には、
几帳面に畳まれたタオルと、
書きかけの温泉マップ。
次に訪れる予定だった場所に、
赤い丸がひとつ、
静かに残されている。




