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死亡時刻は誕生日  作者: 小石を置いていこう
4/5

勇者伝説…メリノさんのストーカー疑惑(笑)

勇者伝説~偉大なる英雄達の物語~ 通称勇者物語



 勇者達がしたこと…



 1魔王を倒し、栄光とともに消えた



 2世界の常識を変えた



 3魔法ではなく剣や力でも魔王を倒すことが出来るというのが普通になり魔法使いだけが優遇されるわけではなくなった。




 29年前、ある人間達が魔王を倒し世界を救おうと集結し団結しました。


 勿論はじめから仲間であったわけではありません。


 彼らを一つにまとめたのは勇者、そしてその仲間達は勇者に惹かれ、または勇者の力になろうと勇者の元へ行ったのです。


 勇者が一人、魔法使いが一人、賢者が一人、剣士が一人、数千数万といた兵士達が一人も辿り付く事すら出来なかった境地へと向かう彼らの姿はまるで昔にあったと呼ばれる大災害を一人で鎮めた救済者そのものだったといいます。


 勇者の得意分野は剣――魔法と剣を交互に、器用な戦術をしていました。

 優しく真面目で芯の強い、偽りの無い真っ直ぐな笑顔をつくることが出来るこの少年は故郷の村でもとても信頼されていました。


 信頼の証として村を出る際に金貨を袋いっぱいに父親から貰いました。

 そのお金を使って武器や道具を買いました。

 剣はおじいさんの形見を使っています。


 魔法使いの得意分野は魔法――純粋な魔力量と魔法適性の多さに彼女に勝てるものはいません。

 少しひねくれた性格をしていたけれど、家族思いの良い子です。


 病気の妹のためにお金が必要だったところ勇者に助けてもらい、それからは恩返しとして勇者についていくことを決めました。

 胸が、少なくともHカップ以上はあると思われます。


 自分で自分の容姿が嫌いで、視線や罵声を浴びせられるのが苦手だそうです。


 賢者の得意分野は回復魔法、及びに打撃を主にする攻撃――剣士と双子でいて性格は根は真面目で優しいけれどどこか素直になれず自分の気持ちにうそばかりついてしまう悲しい子でした。


 そんな自分でも認めてくれる、居場所を作ってくれる勇者に自分からついていくことを決めました

 剣士は剣を使った攻撃をし、魔法はあまり使いません。

 性格は双子としてよく似ていて、容姿も殆ど変わりません。

 剣士は賢者が勇者についていったので行っただけでしたが途中からその心も柔らかいものとなり、結果的には勇者を認めました。


 2人とも貧乳で寂しいようですが、それを補う小さな優しさがありました。

 普段は怒りっぽくて我侭であまり好感の持てない彼女らですが、野良猫に餌をやるときのその表情をみたときの破壊力が凄まじいものと思われます。

 


 ですが、彼らの姿を見たものは少なくそして彼らを信じない者もいました。


 勇者達は、誰もが自分達を信用しないという中で一部の人に支えられながら魔王討伐を胸にかかげ進んでいったのです。


 

 始めに勇者は~~




~~そうして勇者は魔王を倒し世界の平和を保つことに成功したのでした。





 「…メリノさん、この本を書いたのはメリノさんなんですよね?」


 「そうだが…それがどうしたというのだ?」


 「メリノさんってどうして勇者達についてこんなに詳しいんですか?」


 「……………」



 「まさか…ストーカー…?」



 「……ん、なんだ?その、…すとぉかーというのは」


 「あ、いえ、なんでもありません。ところで、メリノさんの正体って何なんですか?」

        



 「……………、じ、実はな…私は「やっぱりいいです。聞きたくありません」


 メリノさんがためて話をするときは大抵良いことが無いのだ。

 それにしてもかなりストーカー気味に書いてあるな…。

 


 最近は光魔法も上手になってきたしそろそろ闇魔法でも使えるようになっても良いんではなかろうか。

 それとも、最初から使えない魔法なのだろうか。

 適性はあるのに使える魔法がないだなんて、悲しいな…。




 「ジェニー、魔法の練習だ」


 「あ、ありがとうございますっ!」



 メリノさんが僕の魔法練習に付き合ってくれることは少ない。

 だから、こうして教えてくれたりするときは心から幸せな気分になることが出来た。



 「ジェニー…お前、風魔法も使えるな」


 「本当ですか!?うわぁ、嬉しい!やった!メリノさん、ありがとうございます!」


 「……ま、まあ、教えるだけならタダだしな」


 これは照れているのだ。

 メリノさんが照れているのを始めてみたときは体中に電撃が流れたようなショックがあった。

 いつも優しいメリノさんだが、「デレ」の部分があるとは思わなかったのだ。


 ついでにいうと、この「デレ」が僕の前だけだとなおさら嬉しいなんて思ってしまう僕は、望みすぎなのであろうか。

 




 

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