83話 あらあら、美人が台無しですって
本物の、氷炎の魔人に成れる!
目の前の魔獣クロヒョウに心を奪われたわ。
私は、別の世界から来た北岡真理亜なんだけれど違うの、私は……この子の中に居るもう1人の私、氷炎の魔人シャルルよ。
でも、食べ方が不十分で私の実力の半分も無いの。
その魔力が目の前に現れた。
コレが興奮せずにいられるものですか!
今は私の姿。
この私なら真の氷炎の魔人シャルルになれるのよ!
あの男の呪いで、私の命も後1日。
命題は生き残る事。
その為にも、紅蓮の龍王を献上しないと駄目なの。
生け捕りは無理でも、殺してすぐなら良いはずよ。
力は蓄えて来た。
まず、幼稚園で子供と大人を捕食したし、ここに来て5人の魔力も補充できたわ。
そして、目の前には……シャルルの飼い猫……私の魔力!
「今度こそ! 喰ってやるわ! その血、1滴も逃してなるものかぁ! !」
「ロク! ハチ! 魔獣化を許可します」
「はぁ?」
事の起こりは数時間前に遡るわ。
私はいつものようにプラプラと、お散歩と言うなの冷やかしに来ていたの。
竜が軍人学園の講師をしているからね。
本日は、学園を少しだけ通り過ぎ裏から入ることにしたわ。
堂々と正面から入りたかったんだけれど……この間、お父様に叱られたのよ。
「ココは遊ぶところじゃ無いんだぞ! 無闇に来るなぁ!」とね。
確かに、1週間の内4日は来ていたかしら?
だって、暇なんですもの。
もちろん、授業はあるわよ。
で・も・ね!
基本的な勉強は2年で終わるの。
後は考査と実査で、自身の魔術を高める研究に明け暮れるみたい。
用は、専門分野に別れて勉学に励む期間なの。
ホゼとマノアは、お父様に着いてマジックアイテム開発に勤しんでるわ。
青とエディは王室に上がるから、その為の勉強ね。
私は……純粋に魔術の考査と実査、かしら?
主にハチとロクが、ね!
今日も坊やたちを揶揄うべく、器用にスキップしながら裏から入ったの。
その時ロクの様子が一変した。
そこには、額に穴が空いた死体が4体。
黒焦げに焼けた死体が1体。
無造作に転がっていたわ。
その1体に、ロクが近づきクンクンと臭いを嗅いだの。
『この魔力は……シャルル! !』
そう叫ぶなり、教室を飛び出して行ってしまった。
あとをすぐに追ったわ。
廊下で、同じ魔力を感じた竜と鉢合わせ。
ところが、様子が変なの。
「! ! ! !」
『竜! 落ち着け! グラウンドには特殊クラスと4属性合同クラスが、訓練をしている。そいつらを避難させてからだ!』
「! ! ! !」
『竜! 同じ轍を踏みたいのかぁ! バカヤロ! 冷静になれ! ……俺と交われ」
「! ! ! !……分かった」
このやり取りで、全てを理解したわ。
ロクが飛び出した理由と竜が震えていた訳。
目的の魔人が現れたのね。
「ハチ! 急いで!」
『了解ワン』
私は、竜を置き去りにしてロクの元へと急行したの。
ところがすでに遅し!
一触即発状態だったわ。
『シャルル! 何であんたが、ここに居るんだ!』
「嘘! シャルルの魔力じゃない! あ! あの時の黒猫かぁ! こんな所に居たんだね。これで本物の、氷炎の魔人シャルルになれる」
『言うじゃないかぁ。あたしに敵うとでも思っているのかニャ』
「フン! ニャニャ、煩いわね。大人しく飼い主の靴でも舐めなさい。ペットならそれらしく振る舞いなさいよ」
そして最初に戻るわけ。
それにしても、驚くほどの美人よね。
でも、浅ましさが顔に滲み出ているわ。
……醜いわね。
グラウンドの、校舎よりに陣取ったのはハチと私。
シャルルを挟んで向こう側にロク。
そして、グラウンドの隅に移動中なのがトッシュ。
そんな構図よ。
余裕をカマしているのは、私だけみたい。
だって目の前にはリアル鞭と炎の鞭、2本を駆使してロクに迫るシャルル。
そんな彼女からの鞭攻撃を、ワルツでも踊るかの様な身のこなしで避けるロク。
何でしょうねぇ。
見ようによっては、おイタをした飼い猫を捕まえる飼い主?
ネズミを捕まえようと四苦八苦している猫?
アレは“仲良くケンカしなぁ”ですものね。
そんなホンワカした、雰囲気はまるで無いけれど。
でも、変ね。
ロクは逃げるばかりで、攻撃はしないわ。
これではいつか捕まる。
あ! ほら!
炎の鞭に気を取られ、リアル鞭を見失ってしまったわ。
そして……。
「捕まえた!」
「ハチ! ロクが捕まっちゃた! !」
『ナナ、落ち着くワン。アレぐらい大したこと無いワン』
「え?」
シャルルとロクの追いかけっこは、グラウンドの真ん中あたりで繰り広げていたわ。
回り回って元の位置に戻ってからの、捕獲だった。
「観念しなさい。今すぐ……食べてあげるわ!」
リアル鞭が前足を巻き込み、ロクの胴体を締め上げた。
「さぁ! 大人しく食べられなさい」
ズル〜、ズル〜、ズル〜。
極太の革紐でグルグル巻にされたロクを、自分の方へと寄せ始めたわ。
ズルズルと嫌な音ね。
私自身の身が引き裂かれている様だわ。
そして、シャルルの手が届く距離まで引きずられた。
「ウフフ……アハハハ! コレで私が本物のシャルルよ! !」
高笑いが響き渡る。
「ハチ!」
私はハチの首にしがみついた。
『平気ワン』
『あんた馬鹿ね』
ハチの声と、ロクの声が重なった。
あと数センチで手が届く瞬間、ロクは黒猫に戻り革紐から逃れたの。
その勢いで、シャルルの頭を飛び越えた。
そして魔獣クロヒョウへと戻り、後ろ足でシャルルの頭を蹴り飛ばして着地したわ。
軽々とね。
「ウゥヴァ!」
ボコ!
ピクピク、ピクピク。
人体の不思議ね。
魔族も人型。
頭が重いみたい。
後頭部を叩かれると勢いよく前に倒れるものよ。
それがクリティカルヒット。
頭があった所には右足がピクピクし、顔は大地にキスしていたわ。
うふふ、キレイな表現ね。
現実には、グラウンドに小さなクレーターを形成していたけれどね。
「あらあら、美人が台無しね」
思わず口をついて出てきてしまった言葉。
それくらい、ひどい顔をしていたの。
前歯の一部が欠けていて、鼻血がクレーターに水溜りを作っていたわ。
でも、ロクはどうして攻撃魔術を使わないのかしら?
スキル“闘気功”だけで対応していたの。
なぜ? と聞こうとしたら答えが、向こうからやって来た。
「ロク! 遅くなってすまない。さぁ! ……殺ろう」
『まったくだニャ。うふふ、シャルルの偽者にはお似合いの姿だニャ』
そうなの!
ロクは竜を待っていたのよ!
この子ったら。
仮にも魔人なのよ!
魔族なのよ!
怖いじゃないの。
それなのに、ロクは竜が来るのを待ちながら、鞭攻撃を避けていたのね。
それもそのはず。
2人にしたら仇であり、共通の敵。
殺しても殺し足りないほどの、相手なの。
この2年間、協力して魔術やスキルを高めていたのはこの日の為。
シャルルを挟んで、正面には竜が仁王立ちして、後ろにはもう一回り大きくなったロクが、逃さないように睨み付けていたわ。
1歩でも動けばレザービームが飛んできて、焼き殺されそうね。
私には無理だわ。
顔を上げたシャルル。
流れる鼻血をそのままに、目を見開き叫んだ。
このとき初めて、私の特殊スキルに違和感を覚えたわ。
もう少し早く気が付いていたら……良かったんだけれどね。
「竜!」
『竜!』
「こんな所に居たんだね! 今すぐ捕まえてあげるよ! 大人しく待ってて!」
『ここに居たのね! 今すぐ話があるのよ! シャルルと交代するから待ってて!』
「え? ハチ? なんか言った?」
『僕? 何も言って無いワン』
「そうよね。ひょっとして……私にしか……聞こえない?」
よくよく考えると、竜の姿の時トッシュの話し声が聞こえるていたわ。
もちろん、トッシュの姿の時も同じ事。
紅蓮の龍王はマジックアイテム“恭順の首輪”をしているからと、考えていたんだけれど。
じゃ、シャルルとかぶって聞こえている声は誰?
そんな事を思考している間に、バトルは始まっていたわ。
バトルなんて生易しいモノではないわね。
一方的に嬲っていたの。
「まだまだ、下を向かないでください」
『次はあたしだよ! あたしの番ニャ!』
「ごめん! ごめん! ついつい力が入ってしまったよ」
『まったくニャ。あたしが攻撃する場所、無いニャ』
「まだ、あるよ。ほら、右腕あたりが良いと思うよ」
『本当だね。あったよ! “ファイアボール”続けて“ウォーターボール”』
「ウッ!」
マジックアイテム“恭順の首輪”を着けているからと言っても、人型の竜と獣型のロクは、話すことは出来ないの。
この時も、けして理解している訳ではないのよ。
今日まで培って来た信頼関係と、お互いの技術を知り尽くしているからこそ、分かり合えるの。
それ程までに、考査と実査を繰り返していたわ。
それでも今の、シャルルの姿は……目に余るわね。
右肩が外れてプラプラしているし。
右手首はあらぬ方向へと曲がっている。
右足の太腿には5センチほどの穴が空いていて、膝下からは明後日の方向をむいてるわ。
辛うじて繋がっている状態ね。
しかもご丁寧に、止血の為に焼きを入れていたわ。
お腹辺りの右側だけが、赤黒く内出血を起こしているし。
顔を右半分だけ、焼けただれていたの。
見事に右半身だけに攻撃を加えていたわ。
「ハチ、なぜ右半身なの?」
『小さいドラゴン姿の竜とロクが話していたのを聞いたことがあるんだ。……シャルルは右腕を切り落とされあの女に食われた。だから、最初に攻撃するのは右腕にしたい!……とね』
「そこまで根深いのね」
『そうワン。愛する者を奪われる悲しみは、深くて辛いワン』
言葉が無かったわ。
確かにその通りだけれど、そこに固執してしまうと前に進めなくと思うの。
ロクと竜は大丈夫かしら?
その時、はっきりと聞こえたわ。
『シャルル! わたしと代わって! 死ぬ前にお願いよ。最後に、愛していたと竜に伝えたいだけなの! お願い……よ』
「い、嫌よ」
私は、最後の願いに弱いのよ。
しかも悲痛な叫びを伴った願いは、是が非でも叶えてあげたくなるの。
そっとハチに、耳打ちした。
「ハチ、私のお願いを聞いてちょうだい。2人の気をそらすから、魔術“ヘルシャフト”で拘束して魔力を封じて。話がしたいの……出来る?」
『もちろん出来るワン。後でロクに殺されそうだけれどね』
「その時は、私も一緒に謝るわ」
『分かった』
大きく息を吸って、体制を整えた。
最初に感じた違和感は、シャルルの中から聞こえたもう1つの声だったでしょう。
次に感じたのがこの時なの。
私自身では無くて、後からトッシュに言われたわ。
特殊スキルの1つなのではないのか?
と、ね。
それが、コレなの。
「ぜんた〜〜い、止まれ! ハチ! 今よ!」
『“ヘルシャフト”からの“縛”そして“封”』
『ハチ! 何するんだい! 離せ!』
「……ナナだね。こんな事をするのは、ナナ以外考えられない。何が目的? 事と次第によっては……」
私はロクと竜を無視したわ。
そんな余裕ないもの。
3畳程の空間に魔術“ヘルシャフト”を構築し、ロクと竜とシャルルを拘束して魔力発動を制限したわ。
だって話ができないもの。
それにしても、酷い姿ね。
「ハチ、この中に居るときだけで良いから、傷を治してちょうだい。見るに耐えないわ。そうそう、五月蝿くされても厄介だから、喋らせないで」
『分かったワン。“黙”からの“癒”』
「! !」
見る見るうちに治って行くわね。
本当、神様になった気分だわ。
さて、私の話を聞いてくれるかしら?
まずは自己紹介からね。
「初めまして、私はルジーゼ・ロタ・ナナですわ。氷炎の魔人シャルルさん。それと、貴女の中に居る“わたし”さん。個人的には“わたし”さんと話がしたいんだけれど……話せるかしら?」
『ナナ、無理ワン。話も禁じてる』
「あらあら、そうだったわね。それでは、話せるなら頷いてくれるかしら?」
「……」
無理みたいね。
はぁ〜、どうしましょう。
ここで、意外な人物から助け舟が出たの。
『ナナ。どう言う事か、説明しろ。俺も竜もロクも、納得しねぇぞ』
「トッシュ。う〜ん、確かにそうね。それじゃ、説明するわ。シャルルの中から、もう1人別の人の声がするのよ。今の貴方みたいに。その声が切実だったの。話を聞くだけでも良いじゃない。そう、思っただけよ」
『それ、俺のときと同じかぁ。そう言えば、初めから俺と話が出来たな。それに、さっきの“ぜんた〜〜い、止まれ”は、声が聞こえる範囲で動きを止めたぞ。ひょっとして、スキルなんじゃねぇかぁ? どちらも声に関する事だ。お前が持つ特殊スキル“獣の声”には、意識がある全ての生物との話が出来る事と、耳による束縛が出来るんじゃないのか?』
「実は、私も感じていたの。“全体止まれ”は、確証が無いわ。ルバー様と話して、考査を試みたいと思う。協力してね。次に、声の方は確実に言えるわ。貴方の声も、貴女の声も、聞こえているもの! ね、シャルル!貴女の中に居る“わたし”さんを表に出しなさい」
私はシャルルに詰め寄った。
もぉ!
目を合わせようとしないんだから。
しかも、下手な知らん顔をするんですもの。
私の怒りスイッチをポチィと押したわ。
「知らんぷりをするのね。……理解したわ。ハチ、彼女に近寄ってくれる?」
『ハイ! ワン』
3歩。
歩を勧めたわ。
ハチがシャルルの顔近くにしゃがんでくれたの。
私は彼女の顔をなでた。
「綺麗に治ったでしょう? 傷も完璧に治ったでしょう? 凄いわよね。この魔術は“ヘルシャフト”と言うの。貴女がシャルルのペットと言った黒猫のロクと、この子、白い犬のハチが2人で創った魔術なのよ。白属性ならそのうち使える様になるんじゃないかしら?
うふふ、この術の中ではハチが神様なのよ。殺す事も生かす事も簡単だわ。そうねぇ〜、死んでみる?」
シャルルの反応がいまいちだったから、体験してもらうことにしたの。
私はハチの喉近くを撫でたわ。
気持ち良さそうにグルグル鳴いて、実行に移したの。
何も言わなくても、理解してくれる。
私には、そんな仲間が居るのね。
幸せだわ。
『“死”』
ハチの無慈悲な言葉が紡がれた。
目を丸くして、驚いた顔をしたあと右側へと倒れたわ。
私は腕を伸ばし受け止めた。
そして、ロクと竜を見たわ。
「どう? 仇が死んだわよ。目的が達成されて良かったわね」
『あたしが殺したんじゃない』
「しかも、“ヘルシャフト”だよ」
「確かにそうね。でも、確実に死んでいるのよ。……右側ばかりを攻撃した理由をハチから聞いたわ。陰湿ね。貴方達の怨みが、深い事は理解しているわ。それでも、やり過ぎよ。仇を殺したからと言っても、失った命は帰らない。悲しみも癒やされない。より深くなるだけよ。理解してくれたかしら?……駄目みたいね。はぁ〜、せめて話ぐらいさせてちょうだい。どんな訳を聞いても、貴方達の恨みは揺らぐ事はないでしょう。お願いよ。あの山向こうがどうなっているか知りたいの。それに、5人居るのよね。その情報も欲しいわ。少しだけ、私に時間をくれる?」
ロクと竜が目を合わせ、頷いてくれたわ。
「暴れないでね。魔力は封じたままにするわ。ハチ、解放してあげて」
『“解”』
『ハチ! 締め過ぎだよ』
「はぁ〜、魔力が使えないのは怖いものがありますね。いかに頼っているかが、如実に理解出来ました。基礎から体術系を鍛え直したいですね」
ロクと竜は、まじまじと私の腕中で死んでいるシャルルを見た。
3分ほど瞬きをする事なく見続けて、目を閉じた。
意を決したようね。
『ナナ。正確に話して欲しい』
「分かったわ。何を話すの? ロク」
『この女は魔術“ブラックホール”で、あたしが取り込む。2つに別れた、シャルルの魔力を1つにするんだ』
「そう。その方が良いわね。竜、聞いて……」
私はロクが話した通りに伝えたわ。
一言一句、間違える事なくね。
竜は、大きく頷き話しだした。
「確かに、良いね。……ナナ、少しのあいだ動かないで」
「え? いいわよ。何をするの?」
竜は、冷たい屍の顔を両手で包み込んだ。
親指で唇に触れながら、愛おしそうな目をしたの。
「愛していたよ」
そう言って、冷たくなった唇にキスをした。
ほんの1秒か2秒の出来事だったわ。
それでも、私の心を激しく揺さぶったの。
こんな哀しいキス、初めて見たわ。
「さよなら。僕の初めての人……婆ちゃん……ありがとう」
ロクと竜の中で、怒りとのケジメが付いたようね。
「ハチ、起こして」
『ハイ、ワン。“生”』
ハチの声が、電源のボタンみたいに動き出したの。
何度見ても、不思議ね。
身動ぎをして、深い呼吸を2回ほど繰り返して目を開けたわ。
その目には、恐怖の色が支配していた。
「もう一度言うわね。貴女の中にいる“わたし”さんを出してくれるかしら?」
大きく頷いたわ。
「そう。じゃ、代わって」
2度、3度、首を上下に動かし、姿を変えたの。
その姿に2度見したわ。
だって、黒髪、黒目。
小顔でストレートな髪の毛が、背中の真ん中辺りまである。
純潔の大和撫子を体現しているかのよう、な容姿をしていたのよ。
オズオズと私を見て、起き上がり挨拶してくれたわ。
黒レザーのボンテージスタイル……不釣り合いな姿が逆に、ベテランの女王様に見えるから不思議ね。
「わたしは、北岡真理亜 です」
「「日本人! ! !」」
「え? あ! ……はい」
そうなの!
私の目の前にいるのは紛れも無い、混じりっ気のない日本人だったの。
しかも、かなりの美人さん。
ちょっと!
どうなってんのよ!
神は何してんの?
何で日本人が魔人なのよ! !
魔人とナナ達が接触しましたね。
人の恨みは買いたくないですわぁ。
善行を積んで行きたいです。
次回予告
「氷炎の魔人シャルルは転生者だった!その口から齎される真実がナナ達を追い詰める!そして、シャルルを助ける事は出来るのかぁ!竜の想いとロクの感情が交錯する!
ノジル……オレは王としての存在感はあるか?」
「貴方、大丈夫ですわ。今は王様では無くて、私の旦那様として側にいてください」
「ノ、ノ、ノジル!」
「貴方!」
「ハイハイ。父さんも母さんも、外でイチャイチャはやめて下さい」
「あら? エディ、つまんない事は言わないの!」
「はぁ〜」
エディ親子にしてもらいました。
なんだかホッとしますね。
夫婦幸せが1番ですわぁ。
私もそんな彼氏が欲しい……涕泣。
それではまた来週会いましょう!




