あとがき
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『浮き輪の紐』を読んで頂き、ありがとうございます。
これはわたしの小学校低学年の頃の体験談です。
お盆の時期に海に入ったら何かに手や足を掴まれた。
よく聞く話ですよね。
わたしの家でもお盆の時期は海水浴に行かないように避けていたんですけど、お盆に近い日だったというのは記憶してます。
「なんで日にちを覚えてないの?」
そう思った方もいらっしゃると思います。
【こういう出来事は内容だけじゃなく日にちまで鮮明に覚えたままだと、その場所に行ったらまた出会す可能性が高くなる】
昔、海水浴の事故について話していた時に件の話をしたら、母方の祖母にそう言われました。
だから、何月何日にあった出来事なのかというのは忘れるようにしています。
忘れる努力をしなくても記憶力が良い方ではないので自然と忘れるんですけど、ふとした時にぶわっと思い出します。
当時は携帯を持っていなかったので、無数の跡がついた両足は撮影していません。
もし、携帯を持っていて撮影しようとしたら母に怒られていたと思います。
父の奇行については昔からなので、ここではスルーします。
『お前を泳げるようにしたかった』
『お前に特別な経験をさせたかった』
『浮き輪に頼るような貧弱な人間になってほしくなかった』
父が酔っ払った時に聞いたら、そんなことを言ってました。
父にはわたしが波に流されて行方不明になるという発想がありませんでした。
それを指摘しても『ないない』と笑って否定するような父です。
有事の時、父はわたしたち家族を守ってくれないと学んだ出来事でした。
話を戻します。
件の話で、いくつか疑問に思う点があるでしょう。
「浮き輪って水に沈まないでしょ」
浮き輪に乗っかって全体重をかけて沈めたことがありますが、すぐに浮き上がりました。
なのに、件の出来事では浮き輪は海に沈みました。
だけど、浮かんでわたしを海面から出してくれたのも浮き輪です。
あんな尖った岩石だらけで、波も高い中でよく浮き輪に穴が空かなかったなと思います。
小学校低学年の頃の出来事なので、曖昧な部分があると思いますがご了承ください。
断言出来るのは“浮き輪の紐は大事”です。
浮き輪の紐がなかったら、わたしは海の中に沈んでいきそのまま……だったでしょう。
よく浮き輪の紐を掴んでたな、わたし!
よく浮き輪の紐を離さなかったな、わたし!
ちなみに左の掌には紐の跡がくっきりついていて、痣のようになっていました。
それだけ強い力で引っ張られたんだなと考えると、怖くなります。
中学生になってから現在まで海水浴には行っていません。
行く機会があれば行きますが、海には入らないと思います。
海に入る時は充分気をつけてくださいね。
それでは、また。
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