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ユー アー ザ ファイナルボス  作者: 暗黒の支配者


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第17章:闇の軍勢、動き出す

第17章:闇の軍勢、動き出す


冷たい風が戦場を吹き抜けた。

逃げるという選択肢は、もうなかった。


地平線の向こうに、黒い要塞がそびえ立っている。

あれが王の城だ。王の心のように真っ黒で、冷たく、すべてを飲み込む城。


丘の頂上。そこに「真の王」は立っていた。

ボロボロのマントが風になびく。両腕には青いエネルギーが龍のように渦を巻いている。

彼の背後には千人の戦士が並ぶ。目には忠誠の炎が宿り、恐怖は一片もない。


十年前。彼は何も持たない囚人だった。

家族を殺され、名を奪われ、地下牢に閉じ込められた。

だが今、彼は違う。青い力と共に地獄から蘇った。


彼は静かに口を開いた。その声は小さかったが、山々を震わせた。


「奴らは思っただろう。刑務所が俺を葬ってくれると」

「奴らは思っただろう。俺の名前は歴史に埋もれると」


剣をゆっくりと抜く。青い光が夜空を照らす。


「だが今日、俺が王国を葬ってやる」


その瞬間、大地が鳴動した。

反対側から、無数の足音が響く。


王の軍だ。

黒い鎧に身を包んだ兵士たち。手には燃える剣。数は五千を超える。

そして最前列の中央。そこに立つのは仮面の将軍。

かつて彼の親友だった男。今は王の犬だ。


沈黙。ただ風の音だけが聞こえる。


仮面の将軍が叫んだ。

「降伏しろ!そうすれば苦しまずに死なせてやる!」


真の王は笑った。初めての笑顔だった。だがそれは氷のように冷たかった。


「俺は苦しみを知っている」

「だからこそ、お前たちに教えてやる。真の苦しみをな」


彼はゆっくりと右手を空にかざした。

雲が裂けた。空から青いエネルギーが雨のように降り注ぐ。

千人の戦士たちの武器が同時に光り出す。


戦いのドラムが鳴る。戦いの角笛が空を割く。


真の王は最後に一言だけ言った。


「行け」


そして地獄が始まった。

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