第一話 Right on cue!(運命的な瞬間!)
お久方ぶりでございます♪
「Just like starting over」
ジョン=レノン氏の名曲にのせて、1980年じれじれの幼馴染物語を楽しん下さい!!
では、はじまりはじまり〜♪
渋谷のスクランブル交差点。
「もう、俺達付き合うのやめよう。俺、お前みたいに誰にでも親切ぶるヤツ無理だから!」
「いきなり何?」
「誰にでもニコニコするヤツは嫌だって事だよ!じゃあな!」
李人は駅の方に向かって行ってしまった。
ただ取り残された宮守灯は彼氏後を追う訳でもなく、公園通りの方に歩き始めた。
この春、灯はとある神奈川県の総合大学の法学部法律学科に入学した。
他学部も抱えるマンモス大学。
高校時代までしていた眼鏡からコンタクトレンズに変えた途端、声をかけられる様になった灯。
同学科はもちろん他学部の男子学生からもお誘いがある中、同学科内の女子人気の高い渡辺李人が引き入る男子グループと灯が仲良くしていた女子グループには交流があり、李人は噂に違わず、好青年で他の女子だけではなく灯も気になる存在ではあった。
初めての夏休み。
男女グループで海に行ったり、BBQをしたり交流を重ね、カップルになった友達がいる中、灯は李人から夏休みが終わった後、交際の申し込みをされ、冷静に考えて、初めての彼氏としてはいいのかもとオッケーした。
それから、たった一ヶ月の今さっき振られた。
『ただ、それだけ』
灯には、何年も胸が熱くなる様な想いがなかった。
公園通りを上る坂道の手前ですれ違ったカップルの男性の方から突然声を掛けられた。
「あかりん!!」
『その呼び方をするのは一人だけのはず……いる訳ない……でも』
灯は恐る恐る振り返って、その男性を見た。
百八十センチは軽く超えているであろう高身長のスタイル抜群の端正な顔立ちの男性。
ただその右腕には腕を絡ませた女性が灯を睨んでいた。
「ちょっと、もういい加減、離れてくれない」
灯に声を掛けた男性が女性に嫌そうに話しかける。
「何よ!今年の姫に向かって、その言い方はないでしょ!」
「だから、今年ももし僕は選ばれても辞退するから、もういい加減諦めてくれない?」
男性はうんざりと言う顔で言う。
『なんなの?この人達』
灯はその二人を無視して坂道を登り始めた。
走って来て追いついたその男性が言う。
「あかりん!待って」
「誰ですか?人の名前勝手に呼び捨てして」
「まさか覚えてない?」
「享!横溝享!!覚えておきなさいよ!」
遠くで、先程の女性が大声で彼の名前を叫んで方向変換すると去って行った。
『とおる……そんな訳ない』
灯は記憶を辿る。
「こう言う時はアイスクリームだよね。あかりん」
その男性に腕を引かれた。
Just like starting over〜アメリカ帰りの幼馴染に振り回されちゃってます〜
ご覧頂き有難うございます!
時は1980年・幼馴染・じれったいが大好きな優月菜です。
灯と享は家が隣同士の幼馴染中のまさに幼馴染!
ですが、小学生の頃、訳あって離ればなれになります。
二人の子供の頃からの思い出を取り混ぜながら、現在(1980年)に至るまでのお話を皆様にご覧頂き楽しんで頂けると嬉しいです。
これからの二人の成り行きを応援して下さいね♪
優月菜




