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精緻な彫刻をほどこされたオークの扉が、静かな音とともに閉まる。
半魔であることを告白した若者の気配は、完全に部屋から消えた。
女王はなおも扉のほうをみつめていたが、やがて右手をぎこちなく動かすと、手探りで椅子の背もたれをつかんだ。そして、それにすがるようにしながら、なんとか腰をおろした。
いままで、立っているのがやっとだったのだ。
両肘をテーブルについて身体を支えながら、しびれたような頭の中で彼女は考えた。
──これはきっと天罰だ。天罰であるにちがいない……。
組み合わせた両手の上にひたいを落とし、女王は瞳を閉じた。長い時間、そうして身じろぎもせず、じっとそこにすわり続けていた。




