神様の慈悲
私が私でいなきゃいけない理由があるの?
かなぐり捨てたい 自我も心の存在も
私が私で無くなっても傍にいてくれる
そんな保証が欲しくて
辛いけど我慢して
声にならない声を振り絞って貴方の名を呼んだ
何もかもを許してくれる神様の慈悲
貴方は言葉を無くした廃人へと向けるような微笑を
浮かべた
この世界はどうして始まったんだろう
ただ苦しむため? ただ嗚咽するため?
そんなんじゃない 私たちは幸せを
平凡な生活を 誰にも邪魔されず密やかに
送るため ただそれだけがさっき言った神様の慈悲
どうでもいい人なら苦しくないよ ただ捨て置くだけ
今 私は卒業式の生徒のように
名前を呼ばれるのをどきどきしながら待っている
こんな気持ちを恋と呼ぶのなら私は盲目の幼子でいい
それならばかなぐり捨てたい 自我も心の存在も
悩んで悩みぬいてそれでも答えが出ないのならば
いるかいないか分からないけど神様の慈悲にすがってみよう
全ての創造主 地球という蒼い星の中で一粒の胡椒の私に
答えを提示してくれるかもしれない 惑う虫の私に
ただ一つの真実の存在へ 集え 啓示を授かるために
私の自我は心は貴方の欠片の集合体




