第2話 龍退治①
第2話 龍退治①
「ここが王都のギルドだ。キル、あそこが受付だ。」
ギルは指を差して受付嬢の元に案内をした。
「これは、近衛騎士団長様、今日は如何されましたか?」
受付嬢はニコニコとしながら話しかけてきた。
「弟キルの案内だ。何か受けたいクエはあったのか?」
クエストボードから受付にきたキルは、
「メタルリザード6体とベノムスケルトン5体、メタルスライム4体、ブラッドットウルフ8体かな。」
紙を4枚出すと受付に出すと受付嬢はえっ!とした表情を出した。
「こんなに、しかも高ランクですよ。キルさんのランクはEとかGでは?」
キルはカードを提出した。それとアルフェイのギルマスからの手紙を出した。
「Cランク!そして、アルフェイのギルマスからですね。では、クエスト承認します。こちらはバーネットさんに渡しておきます。お気をつけて」
キルとギルは、ギルドを出た。向かうは、魔の山と森か。ちょうど行ったとこか。転移使うか。
「兄さん、こっちに来てほしい。」
ギルは不思議そうにしていたが、キルは転移魔法を使った。
『ワープ』
シュンっとアルフェイの町に飛んだ。
「ここに来るのも2週間ぶりだな。」
街の門に向っていると、衛兵に呼び止められた。
「魔の森と魔の山に行かれるのであればご注意ください。1週間ほど前から、アンデット・ホーン・ドラゴンが出現したと報告がありました。もし、見つけたらギルドか領主へ報告お待ちしております。」
ドラゴンか普通なら冒険者多数で討伐するのだが、兄貴と二人ならいけるかな。
「おい、キル何を考えている。2人で倒せるって思っているだろう。全くお前は」
キルは笑いながら荒野に出ていった。ギルも、はぁっと大きな溜息を付き後ろから着言って行った。
魔の森にて
「これでメタルリザード6体とベノムスケルトン5体討伐完了」
魔の山にて
「メタルスライム4体、ブラッドットウルフ8体討伐完了」
2地域を1時間30分で完了させた。キル一人で、ギルは木に登り観察していただけだ。
「兄さん、終わった。ん?なんだ。この気配は。」
ギルは索敵魔法を使って辺りを見渡した。
「キル、どうした?」
キルの態度にギルは首を傾げていた。森から只ならぬ雰囲気が立ち込めてきた。
「きた!アンデット・ホーン・ドラゴンだ。そしてこれは、レッドドラゴンか。」
アンデットとSSランクのドラゴンかよ。
「兄さん、行こう。アルフェイの街にぶつかる。」
キルとギルは、2体の龍を追いかけた