プロローグ
俺は前世では日本人だった。エロへの関心が出始めた中学生の頃から、エロの探求を行い、自身を鍛え続けてきた。
知識を吸収し、筋トレをし、また知識を吸収する。ひたすら自分を追い込みながら、欲望の赴くまま、ひたすら性の極みへたどり着かんと探求を続けた。
だが、その人生は唐突に終わりを告げる。大学生の頃、俺の乗っていたバスが転落事故を起こしたのだ。それによって俺は死亡した。
気がつくと俺は、異世界に生まれ変わっていた。なぜ異世界とわかったかといえば、そこの世界の人たちが魔法を使っていたからだ。
この魔法は俺も使えた。体をめぐる魔力の存在も感じられたし、魔力で体を強化できることも発見した。
魔法のことがわかったあたりから俺は、冒険者になりたい、と望むようになった。魔法の存在する世界に転生したからには、冒険者をやってみたかったからだ。
そのために俺は、性の探求はいったんやめて、冒険者としての修行に明け暮れた。
だが、冒険者への道は険しかった。なぜといって、俺には戦闘の才能がなかったからだ。
他の冒険者は、岩をも溶かすような業火を自在に操ったり、剣で鋼を断ち切ることができたりした。そんな奴らの中では、身体強化して素手で殴りつけることしかできない俺など、くらべものにならないくらい弱かった。
自然、冒険者では食えなくなった。周りの多くは、俺を凡才だと言ってバカにした。バカにしていなかった者は、そもそも俺のことを知らなかった。
そんな苦境を救ったのが、性の知識だった。
俺は、前世で蓄えた性の知識を、風俗の仕事に生かすようになった。
はからずも、俺は再び性への探求を始めることになったのだ。俺は知識と、経験と、そして魔法を駆使して、ひたすら相手を満足させ続けた。
女性も、男性も、老いも若きも相手した。ハードなプレイを要求するものに会うのはしょっちゅうのことで、そのぶん、苦難も多く経験した。だが、俺は冷静に、我慢強くそれらの苦難に対処していった。
そして、仕事を通じて俺は様々なスキルを身に着けた。相手のわずかなしぐさや言動から、相手の性癖、性感帯を見抜けるようになった。過激なSMプレイなどに耐えるうちに体が頑丈になった。剣豪などの強いフィジカルを持つ人を長時間相手にするうちに、自分のフィジカルも強くなった。
そしてついに最強の魔法、絶頂魔法を編み出した。魔法で不可視の稲妻を放ち、相手の快楽中枢に働きかけ、任意のタイミングで絶頂させる。そのテクニックを俺は長年の努力で編み出した。




