3.出立
その後も俺はケントの先生として剣技を教え続け、無能なケントはどんどんと育っていった…
そしてついにこの日… さあ出立だ
出立式 国王が玉座の上から出立を祝い、無事を祈る
国王「それでは、ケント様、どうかご無事で 良い知らせを待っておりますぞ」
今は大人しくしてやっているが俺らが帰ってきたころにはその面を踏んでやる
おそらくこの国王もクロだ
俺にとってしてみてはこの冒険はこの世界の犯人捜し
誰がこの世界を汚したのか それをはっきりさせようか
国王「さあ、いよいよ勇者様の出立でございます それでは 行ってらっしゃいませ!」
そうして俺らを送るラッパと太鼓が鳴り出したとき、ケント初めての冒険と俺の二度目の冒険が始まった
王都の大通りを通っている間、見たのは俺が好きだったはずの庶民の見送りだ
だが、あの頃のような優越感なんて無かった
むしろ優越感なんてあったら失礼だ 俺は変わったんだ
『さあ、ケント まず、はじまりの村でも目指すぞ』
ケント「ああ、わかってる」
ルナ「あのー…一応あたい達もパーティーなんだけど…」
そう話しかけてきたのはルナだ
え?ルナって誰かって? そうだよな プロローグ以来の登場だからな
改めて説明するとルナはもともと俺が勇者だった時に
俺のパーティーでヒーラーをやっていた自己主張の強いやつだ
アレス「一応、俺もいるっすよー」
ソロ「我もここにいるだろう」
あと弓使いのアレスと魔術師のソロ
アレスはとにかく明るくて、ソロは予言者に憧れすぎてしゃべり方は未来形しか使わない
つまり全員くせ者だ
な?俺はこんなくせ者パーティーを引っ張って敵の砦を陥落させるところまでいったんだぞ?
すごいだろ?俺すごいだろ? 頑張ったんだよ?
ケント「そんなこと言ってたらもうそこに村が見えましたよ」
アレス「そうっすね あれがはじまりの村っす!」
ルナ「え、はじまりの村寄るの?あたい、あそこの武器屋の親父苦手なんだけどぉ…」
ケント「だけど寄らないと…ラオさんの武器もないですし…」
『まあ、いいじゃん 俺武器ほしいし… あそこの親父だったらこのパーティーの仲間になってくれる』
ルナ「……はい」
そう言っているうちに俺らははじまりの村についた




