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プロローグ2-2

【内田陽真(杉崎中・クラリネットパート)】


 中一の春。俺はこの部活に入るかどうか、けっこう迷ってた。でも、体験で聞いた曲に、なんだか胸が軽くなるような感覚を覚えて、気がつけばクラリネットを手にしてた。

 最初の一年は、正直、勢いで進んでた。音を出せることが嬉しかったし、同級生とも仲良くて、先輩も厳しいけど優しくて。でも、二年になったあたりから、俺の中で何かがズレはじめた。

 先生との距離が、遠くなった気がしたんだ。信じていたのに、俺たちが本気でぶつかっても、それを真正面から受け取ってくれない気がした。

 先輩たちは、優しかった。けど、県央大会一週間前、顧問と先輩がぶつかって、そのまま部活に来なくなったやつもいた。俺もその日、帰りにクラを抱えながら泣いた。何が正しくて、何が間違ってるかなんて、誰にもわかんなかった。

 けど、それでも、練習をやめることはなかった。誰かのせいで音楽が嫌いになるなんて、そんなのもったいなさすぎるだろ。その結果、県央はまあまあの記録で県大会へ行けた。結局部活に来なかったやつも2日前くらいにきてちゃんと練習していた。

 今ここにいる理由?……それはきっと、結局は、音楽を信じたかったからだ。

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-著者 宮本葵-
茨城県南部出身。吹奏楽では副部長を勤めているが、一年生には舐められまくり、同級生には馬鹿にされ、悲しい日々を送っています。後輩が可愛いなんて思う日がいつ来るんだろ。吹奏楽関連の小説や青春・恋愛小説などを書いています。現在は8作品執筆してます。

宮本葵の全作品
誰も信用できなくなった俺の前に、明日から転校してくる美少女が現れた。
<ラブコメ作家>は<恋>しなきゃ!
僕の中学校生活がループしているので抜け出したいと思います。
Silens&Silentia シレンス・シレンティア
シェア傘ラプソディ♪
最後の7日間 〜吹奏楽コンクール県大会まで〜
吹部ってなにしてる?〜中学の吹部の現状〜
『きらきら』が大好きな3人
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