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第七話  初戦闘、むしろ初虐殺

駄文。

文才が欲しい・・・・・。

所変わってどっかの部屋。


「くっ・・・・・ここは・・・・・?」


あ、やっと起きた。

さっきから大して時間はたっていないが、と言うよりは自分で起こしたのだが。

このままほっとくといつまでも寝てそうだし。

むしろ俺が暇だし。


「うう、酷い目に遭ったでやんす・・・・・。」

「荷物は無事かしら?」

「ダイジョーブでやんす。この通り。」


まず起きたのは戦士っぽい男性、続いて魔法使いっぽい女の人で最後に、喋り方が特徴的な小柄の男だ。

どうも勇者の無事より盗品の無事が最優先らしい。

彼らは俺が姿を消している事にも気づかないあたり、所詮三流なのだろうと・・・・・。


「なら大丈夫か。」

「で、提案が有るんだけれど、私たちだけでもうバックれない?」

「・・・・・そうだな。もうここまで来たら俺達別に必要無いよな?よし、放って帰って売り飛ばすか、それ。」


訂正、五流だこいつ等。


「そうでやんすね、別に生きてても死んでてもどっちでも良いでやんすからね。ぶっちゃけ死んでてくれてたら取り分が増えるから都合がいいでやんすが。」

「むしろ死んでるだろ、あれ。とっとと撤収するか。」

「証拠もこれだと残って無いでしょうしね。好都合よ。」


・・・・・。

俺、勧善懲悪とか趣味じゃないんだけどなぁ・・・・・

むしろ勧悪懲善が俺のスタイルか?

こいつら放って置いていいんだけどここまでのゲス行為に目を瞑れってのもなぁ・・・・。

はぁ。

消すか。


「―――――随分と能天気な会話だ。敵地でありながらそれとはな、余程死にたいと見える。」

「「「!!!」」」


おぉ、驚いてる驚いてる。


「・・・・・。」


武器を構えて戦闘態勢を取り、飛び掛かって来たが俺はあえて何もしなかった。

と言うかこの鎧、あの程度じゃダメージ入らないし。

相手は俺を方から袈裟懸け斬りを放とうとしたようだが、ギィン、と言った音の後、ペキン、と情けない音が剣からして折れた。


「情けないわね!これでも喰らいなさい!」


とデカい火球をぶち込んでくれたが、ま、皆さん予想の通りだろう。

あの程度じゃ効きません。

故に、避けもしませんが。

で、直撃。ぼぉぉぉぉん、と爆発。


「やったか!?」


はい、やってないフラグありがとうございます。

でも、少しくらいは期待させてもいいかな?

姿を消して様子を見よう。


「はん!呆気無いわね。」

「早く撤収するでやんす。」

「しかし剣が・・・・・。」

「安物掴まされるあんたが悪いんでしょ?」


敵を殺して安心したのか、やいやい言い始めた様子。

・・・・・この辺りか。


「―――――いやはや、随分とご機嫌な様子だが、何かあったのかね?」

「「「!!!」」」


あんまり同じ反応ばっかりしないでほしいのだが。


「―――――さて、諸君。次は・・・・・」


そう言って俺は歪んだ三対六翼の漆黒の翼を出し、


「―――――私の番だ。」


翼から目や牙などを露出させた。

ついでに瘴気もぷんぷん放って。

あれ?


シィィィィ・・・・・

グォォォォ・・・・・

ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ・・・・・

シネシネシネシネシネ・・・・・

コロスコロスコロスコロス・・・・・


何て言うか、設定した訳でも無いのに、翼から生やした牙がこんな事を言ってる。

この国の亡霊かなんかが瘴気に魅かれたか?


「に、逃げるぞ!?こんな奴に勝てるはずがない!?」

「分かってるっての!?」


どうでもいいんだけどね?

君らまだ気づいてないの?


「で、出口はどこだ!?」

「何処にも無いでやんす~!?」


そのはずだろう。

窓も出口も、逃げられたら困るので、前もって消しておいたのだから。


「―――――出口などない。貴様等はここで死ぬのだから。」


うん、いい感じにボスキャラ。

でも、どうしよう・・・・・?

閉じ込めたはいいけどその後の事・・・・・?

考えて無かったわ。


シィィィィ・・・・・


あ、そうだ。

翼に任せよう。


翼を操作し部屋全体を覆うように擬似的な異世界を構築する。


「―――――諸君。勇者一行はいずれも勇敢に戦い、その悉くが散るか倒すかの二つであったな?」

「何が言いたい!?」

「―――――まだ気付かんのか?我々、すなわち魔族との戦いは契約。」


物はついでなので、この場に城の外とかにいる敵兵とかも此処に召喚する。


「何だ!?」

「何が起こった!?報告をよこせ!?」

「―――――契約からは逃れられん。故に貴様等には逃げるという行動は最初から存在しない。」


黒一色の空間に再び目と牙を出現させる。


「―――――ここで死ね。貴様らの終焉は此奴等が下す。」


そう言ってゆっくりと俺の姿を消す。


シィィィィ・・・・・

グォォォォ・・・・・

ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ・・・・・

シネシネシネシネシネ・・・・・

コロスコロスコロスコロス・・・・・


・・・・・そんな声を聴きつつ、


「―――――去らばだ。去らば死ね。」


カエセカエセカエセカエセ・・・・・

トモダチヲカエセカゾクヲカエセワタシヲカエセ・・・・・

シネシネシネシネシネ・・・・・

コロスコロスコロスコロス・・・・・


ゆっくりと俺は元の空間に戻っていき、その空間に残っているのが右手だけになった所で指を鳴らし、


喰い(呪い)殺せ。」


そう言って完全に外に出た。




*****




えー現在。

外に出て、先ほどの黒一色の世界だった物の見た目を加工して黒い球を作ってみました。

でもって掌の上で様子を見てます。

物凄い悲鳴と咀嚼音が聞こえてきます。

ピックアップすると、


「シネシネシネシネシネェェェェェ!!!」

「ぎゃぁぁぁ!!!来るな、来るな来るな来るなぁぁぁぁぁ!!!」


とか、


「グチャリ、バキボキ、ゴクン。」

「あ、ぎぃ・・・・・ぐぇぉぉぉ・・・・・。」


見たいな音が引っ切り無しに聞こえて来ます。

怨念パワーってすげぇ。

夢に出そうだ。

怨念こえぇ・・・・・。


怨念?


・・・・・怨念。

・・・・・この中にめっちゃおんねん(怨念)


『(・・・・・さむ。)』

「『時間停止』及び『空間接続』。」

『ん?』

「中の様子の観察、よろしく。」

『ちょっ!?こん中に投げ込む・・・・・いやぁぁぁぁ!!来ないでぇぇぇぇ!!!』


さて、魔王様はどうなったかな?

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