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第二十四話 俺の武勇伝?(前編)

ウォル太視点。

よぉ、俺の名前は東雲浩太。

ちょっとした事情で死んじまったと思ったら、頭が狂ってそうなおっさんに転生しないかって、聞かれてよ、死んだんだしこれ以上変な事は起こらんだろうと思い、はいと言ったらマジで転生しちまったんだよな、これが!

それもチート転生ってやつ。

で、今・・・・・。


「うぉらぁぁぁ!」

「ごっふぁぁぁ!?」


悪党どもをブッ飛ばしてます。

無論、俺の拳で。


「オラ、悪党ども、有り金置いて神妙に縛に付けやゴラァ!」

「どっちが悪党だよ!?」

「うるせぇ!てめーらに人権なんざねーんだよ!」

「ごふぇぁぁ!?」


まったく、最近の悪党は口答えが多くて困るぞ!


「・・・・・お前はあいからわずだな、ウォルター。」

「リンネ?何やってたんだ?」


ああ、こっちでの名前を名乗るのを忘れてたな。

俺の名前はウォルター・ブライアン。

で、さっき話しかけて来た奴の名前はリンネ・クガミネ。

元の名前を、外国での名前風に直しただけらしい。


「・・・・・お前が盗賊団を殲滅している間に憲兵を呼んで来ただけだ。」

「殲滅っておま・・・・・成敗って言えよ。」

「・・・・・この惨状をもってしても、お前は成敗と言い切る気か?」


と、言われたので周りを見てみる。

まあ、あれだな。

相手がヘボかった、それだけだよな。


「おう。それで?」

「それで?じゃないだろう!?殆ど奴が文字通り息をしてるだけじゃないか!?」


と言って、俺が成敗した奴を指さす。

まーあれだな。

流石にその辺にあった衣装ダンスそのものをブン投げたりチェストの中身入ったまま投げたのが悪かったか?

それとも壁ぶち抜く勢いでぶん殴って痙攣してるやつか?

まぁこの部屋から壁の向こう側見るって言う稀有な体験してるから問題無いだろうし。

結論。


「殆どの奴がヘボいから悪いんだろーが。」

「こ、こんなとこに居られるか!?」

「おい。逃げれると思ってんのか?」


と、逃げようとした奴の首を掴む。


「ひ、ひぃぃ!?」

「てめえら突き出しても二束三文ってとこだろ?命乞いでもしてみるか?俺は命乞いは金でしか受け取らねーけどな。それともプライド捨ててケツでも差し出すか?おい?」

「・・・・・ひ・・・・・あ・・・・・ああ。」

「あーあ。泡吹いて気絶してやんの。・・・・・って汚ねぇ!?こいつ、漏らしてやがる!?」


あーもう!

最悪じゃねーか!?



*****



あの後、あいつ等を突き出して金を貰い、俺等は街中を適当に歩いている。


「ったく。あいつらの財布とか私財、しけてんのなんの。」

「・・・・・お前は・・・・・何時の間にやったんだ?」

「ん?ぶっ飛ばしつつ、あいつ等の財布盗ってったんだけど?」


ま、中身しか要らないけどな、とリンネに言いつつ、財布の中身だけ抜いて捨てる。


「とことんお前の方が悪党じゃないか・・・・・。」

「ん?俺は悪党だけど?まあ、悪人でもまして悪でもないけどな。」


今回の収穫を確認しながら、リンネに返す。


「それにしてもお前・・・・・あの発言は男に向かってする物じゃないと思うが。」

「ん?本気じゃ無かったら別にいいだろ?」

「前に同じような発言をして本気で尻を出されて『マジでそんな汚いケツ向けてくんじゃねぇ!?』と、赤面しながら蹴ったのはどこのどいつだ?」

「お前ホントに可愛くねえ女だな、おい。そんなんだから胸が・・・・・。」

「おい。」


と、本当の事言ったら首元にこいつが持ってるナイフを突きつけて来た。


「言葉には気を付けろ。でないと、殺すぞ?」

「おぉ、こえー。」

「・・・・・はぁ、まったく・・・・・どうしてこいつなんかと同じ場所に・・・・・。」

「綺麗なねーちゃん居ねーかなー。」

「お前は・・・・・。飲む打つ買うの三拍子しか頭にないのか?」

「戦うもあるけどな。いやー。昨日はアレだったよなぁ・・・・・どうしてあそこで黒に入るかなぁ・・・・・。」

「全額摩っといてそれは無いだろうが。お前のせいで昨日は野宿だったんだぞ?」

「知るか。あのイカサマディーラーが悪い。で、飯食うか?入るぞ。」

「おい、まだ話は終わってない・・・・・。」


あーもう。

うるさい女だ。

何でこんなのと一緒に飛ばしやがったおっさん。

とか愚痴りつつ、店内に入る。


「いらっしゃいませ。」

「あー。何か適当に。」

「は?」

「おすすめ二つお願いします。ウォルター、そんな頼み方があるか。」

「か、畏まりました。」

「お前な・・・・・いちいち細けぇんだよ。」

「うるさい。お前が気にしなさすぎなだけだ。」

「・・・・・お客様。合席よろしいですか?」

「ん?まあいいけど。」


合席?

空きテーブルまだあるのにか?


「こちらになります。」

「よぉ。」


と、現れた合席相手が・・・・・。


「元気やってっか?」

『ほぎぇ!?』


あの時転生させたおっさんだった。

ってか今、悲鳴が聞こえなかったか?

まだ彼視点で続きます。

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