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第二十五話 俺の武勇伝?(後編)

「で、どうよ?お前ら、その体の調子は?」


と、そんな事を開口一番に聞いて来た。


「ま、良くも悪くも無くってとこだな。」

「個人的にはウォルターの能力を下げて欲しいのだが・・・・・。」


どういう意味だ、リンネ?


「俺、あげた物を取り上げるような趣味は無いんでな、まだ欲しいとか言うんなら常識の範囲内でやらんことも無いが。」

「こいつ(ウォルター)の能力は常識の範囲内と言ってるように聞こえるんだが・・・・・。」

「俺からしたら常識範囲内だ。すみませんラーメン。」

「は?」


俺は耳を疑った。

こんな世界観にラーメンて・・・・・。


「いや、こんなとこにラーメンなんて・・・・・。」

「畏まりました。」

「「あるのかよ!?」」


思わず突っ込んじまったよオイ!?


「お待たせしました。」


と、ウエイトレスの乳のデカいねーちゃんが運んできたのは、

ハンバーグ二つと、

どう見てもラーメンだった。


「(ウォルター。何でこんなものがこんな所で頼んで出て来るんだ?)」

「(俺が知るかよ!?)」


こっちが聞きたいっての!?

つーか普通に箸も出て来てるし!?


「食わねーのか?」

「「(食うのを躊躇する原因作った奴が何言ってんだ!?)」」

「あ、いや、食うけどな・・・・・まず何かおかしくねーか?」

「どこが?」

「主にラーメンがおかしいのだが・・・・・。後、箸。」


うん、リンネ。

ストレートにありがとう。

しかしまあ、こんな世界にラーメンて・・・・・。

何と言うか、あれだ。

食った気しねぇ・・・・・。


「ありがとうございました~またのお越しを。」

「で、何の用だったんだ?お前ら?」

「え?あ・・・・・何つーか、ラーメンのインパクトで・・・・・。」

「ウォルター。訪ねて来たのは向こう側だ。」


え?

ああ!そうだったそうだった。


「改めて聞きますが、何の用です?まさか、暇潰しで現れたとかじゃ無いでしょうし・・・・・。」

「いや、暇潰し。」

「「・・・・・。」」


うわぁ・・・・・。

何つーか、やりたい放題だな、この人。


「なんかお前にだけは言われたくないんだが・・・・・。ああ、そうそう、これ要るか?」


と、俺に出して来たのは髑髏を模した指輪だったのだが・・・・・。

あえて言おう。


「趣味に合わねーから要らねーな、これ。」

「同じく、趣味の悪さ全開の物は要らないな。」


うん。

まったくもって俺の趣味じゃない。


「そうか?じゃあ、しょうがねーなこれ。おりゃ!」

『ひぃぃやぁぁぁぁ!?』


え?

何か悲鳴あげなかったか、あの指輪?

もう何つーか、成層圏突破する勢いで投げちゃった後だから確認しようが無さそうだが。


「他になんかあるか?武器とか欲しいなら都合するぞ?」

「俺は拳がありゃ十分だ。」

「私は小太刀のように小回りが利いてかつ、リーチが長い物が良いな。」

「ほらよ、嬢ちゃん。」


と、何もない所から、小太刀が出て来たと思ったら、もうそれをリンネに投げ渡していた。


「ふむ、振り回しやすい・・・・・ウォルター、そこに立っていてくれ。試し斬りをする。」

「俺に向かってすんじゃねーよ!?どこを斬るつもりだてめぇ!?」

「首。」


くび。

けーゆーびーあい。

首。

イッツ、首チョンパ?

・・・・・え?

マジで?


「首ぃ!?殺す気か!?」

「お前なら殺しても死なない気がする。大丈夫だ。自分と私を信じろ。」

「信じられるかボケ!?」

「もし死んでも、骨を拾って弔ってやるぐらいはするから安心しろ。」

「出来るかぁー!?てめぇの首でやれ!?」

「はっはっは!」

「「笑うな、そこ!?」」


他人事みたいに・・・・・いや、他人事か。

ともかく!


「笑うんじゃねーよ!?何がおかしいってんだ!?」

「ああ、笑ったことは謝ろう。それにしても、仲が良いようで結構な事だ。」

「「どこがだ!?」」


具体的にに言ってみやがれごらぁ!?


「喧嘩するほどって言葉があるだろ?お前たちは大丈夫そうだし、俺はもう行くからな?」

「ちょ、おま・・・・・まだ話は・・・・・。」


俺は呼び止めようとしたが、もうおっさんの姿は見えなくなってしまった。


「何だったんだ?あいつはぁぁぁぁ!?ちょ、おま!?かすったぞ今!?」

「ちっ、浅かったか。」

「何お前!?俺に本気で殺意いだいてんの!?」

「いや、流石にそこまでは・・・・・避けると分かってるから、殺す気でやれると言うのはあるが。」

「結局お前殺意抱いてることに変わりねーじゃねーよ!?」


俺何時かこいつに殺されそうだぞおい!?

・・・・・まさか!?


「これが俗に言うヤンデレと言うやつか!?」

「どんな思考でその結論にたどり着いた!?」


その後、2、3時間はこんな事の繰り返しだった。

面白いけどさ、命懸けっつーのはいただけないな。

そう思う、俺だった。



*****



「ふぅ。一通り転生者の視察も済んだ所で、今日の晩飯は何かな、っと。」


あの後、家に戻ってきたおっさんことシグ・レインフィールドです。

ま、あいつが元気そうで何よりだよ。

俺がこんな事したって知ったら、あいつ、どんな顔をするんだろうか?

ちょっと楽しみではある。

さて、三階でユウの夕飯のおかずでもつまみ食いするか。

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