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第十九話 スカル君は有休をとりました

「さて、と・・・・・。」


はい、皆様こんにちは。

雨宮時雨です。

え?シグ・レインフィールドじゃないのかって?

理由はと言うと、今回、転生者としての猫の皮作りのための分身を作成するにあたり、司会?も努めたいという事から急遽、俺という分身が作られた訳です。

ま、その辺は前回の話をもう一度見て貰えればとは思いますが。

その前に、友人にご挨拶を、と。


「あ、東雲。」

「ちょ、おま・・・・・居そうだとは思ってたけどやっぱ居たのかよ!?」

「まあね、で?東雲もメール通りにに死んだとかそんなのだろ?やっぱり。」

「お前もそんなメール来たのか?」

「ああ、12時に心不全で死ぬってメールが。お前はどんな死に方だったの?」

「さっき電車に轢かれて死んだ。人結構集まってたんじゃねえかな?」

「それにしても、さっきの人何でキングのあいさつを・・・・・。」

「え?キングって何?」

「声優さん。詳しくは調べたら?俺から言う気無いし。」


ま、そんな感じに話を終わらせ、


「(進行頼む。)」

「(了解。)お前ら、そろそろいいか?良いなら、そこにある試着室擬きに入れ。」


と、シグ(本体)は何か服屋にあるのがズラッと十個並んだのに指を向けた。


「なんかあれってさ、◯ウンタウンのアレっぽくね?」

「ああ、笑ってはいけない奴な。」

「一個だけ透明とか、着る服が変とか・・・・・既にあるな。左端。」

「素敵な位に透明だな。」

「ああ、そうそう。そんなか入ったらメモが有るからそれに従ってやってくれ。」


で、三三五五に入って行ったが、物の見事に左端が空いてしまった。



*****



おや、時雨君が何かためらってるようだ。


「・・・・・。」

「・・・・・あのさ?本体。」

「何だ?」

「・・・・・入らなきゃダメ?」

「駄目。元の姿になれ。」

「・・・・・了解。」


渋々と、時雨君は透明ルームに入って行った。

さて、ここで鉄板の覗きをやりたかったわけですが、すぐ出て来た奴が居てそれは叶わなかった。

まったく、空気読んでくれよな。


「おお、マジでこんな風になった。スゲェ。」


と、見た目がマジで痛い子が出て来た。

何が痛いって、銀髪オッドにピアニストみたいなカッコだぞ?

痛くない訳が無い。

ま、その痛さがきっと彼は世界を救うか何かと信じていらっしゃるのでしょう。


「もう終わったのか?」

「しっかしまあ、イメージしたとおりに見た目が変わるってのがまたスゲェな。念願のイケメンだぜ。」


痛い、が抜けてる気がするが。

ま、いいだろう。

ちなみに、中にあったのはただのメモだけで、あの試着室擬きが見た目変化の効果を担っている。

そして性別だって変えられるし、人外にだってなれる優れもの。

お値段何と・・・・・。

・・・・・。

引っ張りすぎたな。


「そうか・・・・・。じゃ、これに欲しい能力とこれからの名前書いてくれ。ただし、最近風当り厳しいから版権物は止めてくれ。それっぽい物なら別にいいが。」

「あいよ。んじゃあ、あれだ・・・・・。」

「おぉ、ぞろぞろと・・・・・。」


皆とりあえずこれからの外見は決め終えたようだが、玖珂峰さんと時雨君は外見をおさなく・・・・・もとい、若くしただけだった。

後、おま、東雲・・・・・。

金髪褐色の筋肉達磨ってのもどうなんだ?

割合イケメンさんではあるが。


「お前ら、とりあえず欲しい能力とこれからの名前書け。例によって版権はだめだが。後、行く世界に特に要望が無かったら、ファンタジー世界に飛ばすんでよろしく。」


で、十分ほど経って、全員書き終えたようだ。


モブから見てくと・・・・・面倒臭いので名前ありのキャラだけで。


俺、マジックアイテム精製能力。(向こう側の店のコンセプト考慮して。)

東雲、恐ろしくバケモノじみた身体能力。

玖珂峰、感覚的に魔法を使う能力。

室戸、武器の精製及び魔力付与(エンチャント)能力。


・・・・・以上。

それにしても、モブ数名だけしか、他の世界に行きたいって要望が無かったわけだが・・・・・銀髪含めて。


「(そりゃ、私が洗の・・・・・思考誘導したからね。)」


さいですか、この悪女。

つーか俺、何となくで某生物災害な街に落としたつもりだったんだが・・・・・。

もう念話が通じる範囲内まで戻って来たのか?


「(念話もある意味気合でいいからどこからでも飛ばせるのよ?ま、もう帰るけど。って言うか今着いた。)」

「帰還早ぇーな。」

「私を何だと思ってるのよ?」

「二十代超えても魔法少女騙る痛女。」

「ちょい待てやコラ。」


そんな雑談をしつつ、


「さて、全員もう良い頃だろ。あそこのドアくぐりゃ転生完了だ。行って来い。」

「よっしゃあ一番乗り。」

「ちょ、押すなよ!?」

「お前だろーが!?」


何かワイワイ騒ぐのが2、3分ほど続いた後、時雨君だけが残った。


「さて、と。もういいぞ。」

「了解。」


そう言って時雨君は消えた。


「じゃ、撤収ね。後は彼らに任せましょうか?」

「だな。それにしても・・・・・。」

「どうかしたの?」

「嫌な、スカルの奴が今回一言もしゃべってないから・・・・・。」

「ああ、それなら・・・・・。」



*****



所変わって某生物災害が現在進行形で起こってる町。


『いやぁぁぁ!?こないでぇぇぇ!?』

「あ”ー。」

「ヴぅー。」

「「ゾンビー。」」


スカル君はなぜかこんな所に観光旅行に来ているようです。

ゾンビたちと戯れてとても楽しそうです。


『楽しい訳あるかぁぁぁ!?シグ、助けろぉぉぉぉ!?』


ヤダ。


「「「ゾンヴィィィィ!!」」」

『ちょ、俺持たないで!?口入れないで!?美味しくないから!?俺、美味しくないから!?痛い!?ついでに臭いぃぃぃぃ!?』


ま、そのうち帰って来るだろ?

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