第十四話 異変、発覚(故意)
「ただいま・・・・・。」
先ほど仕込みを終えた俺は、さっさと家に戻ってきた。
しかし、返事が無い。
「戻ったぞ・・・・・って、あ。」
出て行った時と何一つ変わっていない。
時間停止とき忘れてた。
つーか、時間停止してりゃ待たせる意味有ったのか・・・・・?
・・・・・。
ま、いいや。
「『時間停止』解除。」
「??」
「ただいま。」
「あ?え?今行ったんじゃ?」
「さっき行って帰って来た。」
「あ、そうなんですか・・・・・。」
「本棚は二階で、商品棚とか残りは一階、機材は地下で物資は裏の倉庫・・・・・。」
「後は何か要る物ってあります?」
「そうだな、これ。」
と言って俺は金貨の入った袋を渡す。
「布と今日の食材買ってきて。」
「分かりました。他は?」
「ユウに任せるから。」
「行ってきます・・・・・?」
あれ?何でこの子突っ立ってるの?
「どうした?」
「あ。そうでした、私生きてるんでした。」
そう言って歩いて行ってしまった。
・・・・・歩くこと忘れてるって・・・・・。
「どうなんよスカル?」
『いや、俺に聞かれても・・・・・。』
「役に立たねーな。」
『お前もだろーが。』
「さて、俺ももう一回出るか。」
『どこへ?』
「武器と薬草とか、ちょっとギルドに行って都合してもらう。」
『その辺のな。自分で用意しねーんだな?』
「どうしようもないとこ以外自然にやりたいんだよ。」
『まあ、理屈は分かるが・・・・・。』
「だってほら、俺ってネイチャー系だし。」
『どこが?』
・・・・・。
五分後、ディアード近海の海底付近にスカルが埋まっているのは言うまでも無い。
失礼な奴だった。
*****
「買ってきました。」
それから三十分ほど経って、ユウが帰って来た。
「ユウか、おかえり。しかし、かなりの量になりそうだと思ったんだが・・・・・。」
「布の方は後で店の人に届けてもらうように言いました。」
「それで、食材位しか持ってないのね。」
「昼ご飯作ってきます。」
「あ、ちょっと待って。」
「何ですか?」
「食材を置いてくるのはいいけど、ちょっと昼頃に地震来るからさ、外に出るよ。」
「え、地震!?」
「地震つっても軽いもんだが、外に居た方が、面白い物が見れるからな。」
「じゃあ、置いてきますから少し待っててください。」
「ほいじゃ、待ってるから。」
ユウが食材を置きに行ったところで、
「すみません、シグ・レインフィールドさんですか?」
「はい?どうしましたか?」
「先日頼まれてましたものをお届けに上がりました。」
「すみません。追加料金払うんで手伝ってもらっても?」
「はい?料金の内だと聞いていたんですが・・・・・?」
「あれ?ま、いいや。本棚は二階の右側にに集中して置いてもらって他は壁に付けるように、そっちの棚は一階に・・・・・。」
「はい、お前ら、もう一仕事だ。」
「「うーい。」」
あ、一人じゃ無かったのね。
この分だと・・・・・。
「置いて来、たけ、ど・・・・・!?」
「う、わ!?」
地震、来ちゃった。
身を伏せる。
何と無く。
ま、被害が出ない程度の規模にしたが。
数値にして3か4くらいの。
「あわわわ・・・・・。」
「大丈夫か?大丈夫そうだな?」
「そちらは?家の方に被害は無いようですが。」
「こっちは・・・・・おい、お前ら!どっち向いて・・・・・。」
何かっ上司っぽい人が怒鳴りながら店の外に出て行ったら、そっち見て固まった。
「あの、いったい何が・・・・・。」
「見てきたら?俺は知ってるからいいけど。」
「見て来ます。」
ユウがとてとて、と外に行った所で、俺は一息つく。
これから忙しくなりそうだ、と。
*****
一方そのころのスカル君。
海底に埋まりかねない勢いでぶん投げられた後、地震でさらに奥深くに埋まってしまいました。
『(・・・・・。)』
何かを考えていらっしゃるようす。
『(俺って、何時までこのままなんだ・・・・・?)』
次の話までです。
しばらくそこに居なさい。
『助けろよ!?』
嫌。めんどい。




