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3−24.魔王御一行さま、休息をとる

「…なんと言うか、案外呆気なかったわね」


雄牛の頭をスプラッタしたカルシャがつぶやく。


雄牛はその命を散らし、辺りは血の海になりつつある。


ちなみに頭だけを上手いこと破壊したので、雄牛の雷角は無事だ。


今もバチバチと電気を纏っている。


良い改造素材になりそうだ。


カルシャのそんな感想に対して、ライナは雄牛よりもカルシャに対して思うところがあるらしい。


「どっちかっていうと、貴女の出鱈目な速度のせいだと思うけど」


なんせ雄牛の雷撃を枝まで全て避け、ついでとばかりに頭を射抜いたのだ。


普通に倒せるなら道中倒せよ、と視線が痛い。


「カルシャ姉、あんなギフトどこで手に入れたんすか?」


しかし、それには理由があるのである。


エリスの問い掛けに、カルシャはギフトの名を明かす。


「あれは《巨人殺し(アルファスレイ)》ってギフトよ」


アンタの仇討ちで手に入れたやつ。


「強化系のギフトです?」


エイリちゃんが推測する通り、強化系の革命ギフトだ。


「実はこの獣、上位者だったのよ」


巨人殺し(アルファスレイ)》は、五感で上位者を感知している時、対象との能力差から各能力値を底上げしてくれるギフト。


力、体力、素早さ、その他諸々が、その上位者よりも少しだけ上回るように能力が底上げされる。


勿論、所持するギフトや戦術、思考は変わらないから、それだけでは勝てないし、相手を超えた部分の能力アップは多くはない。


とはいえ雷撃を素で躱すくらいにはあの雄牛も素早かった。


強化された状態で余裕で躱せたという事がその証左だ。


一撃必殺で倒していなかったら苦戦は必須だっただろう。


「道理で強いはずっすね」


エリスの言うとおり、スペック的にはかなりのものだった。


「戦い慣れてはいなかったけどね」


ただし、それは能力値に限った話である。


「武器が強過ぎて、努力すら必要無かったんでしょうよ」


多分だが、この場所には食料となるようなものもいないし、入り口も広くないから、雄牛とまともに戦える相手が今までいなかったのだろう。


ひょっとしたら私達のような侵入者がいたかも知れないが、それも余裕で殲滅されたのだ。


故に、勝因はこちらの経験値、それと革命の力。


「それでお姉さまに負けたんですね」


奇襲で一撃必殺とは、どうにも私らしいやり方だ。


「コイツが頭も良かったら、こうも簡単には殺せないわ」


その場合には互いに消耗戦だっただろう。


つくづくそうならなくて良かった。


しみじみと巨体を見上げた。


しかし、まぁ…。


「それにしてもデカいっすね」


カルシャが考えていた事を、エリスが呟いた。


「オマケに奥への入り口塞がれちゃってますね…」


エイリちゃんの言葉に、牛の背後を見やると、確かに入り口らしき開口が僅かに見える。


しかし、すぐにこの巨体をどかすには、ギフトで燃やすか切り刻むかする必要があるだろう。


しかし、それは…なんとも勿体無い話だ。


「ちょうどいいじゃない。ここで休息をとろうじゃないの」


せっかくこの手には有効活用できる手段があるんだもの。


カルシャの思惑とは違うだろうが、それにライナも賛同した。


「確かに、この先すぐには戻れないかも知れないものね」


大量の牛肉(しょくりょう)と、良質な素材。


「ついでにコイツで改造もするわよ」


二重に美味しいやつだ。


「新しい力っすね」


「そうと決まれば、早速準備しますね」


カルシャの改造を知っている二人が早速準備を始めた。


その時。



「ーーー《煌氷牙(プリズム・ライナー)》」


直感に従って槍を振るう。


即座に氷の鏃が射出され、その先端が消えた(・・・)


「?!!」


正体不明な叫びと共に鏃の速度が落ちる。


カルシャがもう一度槍を振るうと、宙に刺さった鏃は数を増した。


壁に押し込まれた何かは、鏃によって氷結、壁に縫い留められる。


そこでようやく襲撃者の迷彩が解けた。


「…奇襲とは良い根性してるじゃない」


漆黒のつるんとした外見。


触手を多数携えたヒトガタ、ヒトガタ…?


こういうのを異世界ではカセイジンとか言うんだっけ。


顔すらはっきりしないが、すくなくともこちらに仕掛けてきたのは間違いない。


牛肉の一部がわずかに融解している。


コイツが使った腐食性の溶解液が散ったせいだろう。


まともに浴びていたら危なかった。


「なんすかね、コイツ」


エリスがミスリル槍でつつく。


「さっきの牛の付属じゃないかしら」


ライナの意見では雄牛のオプションだと言うが。


「にしては毛色が違うよーな??」


エイリちゃんはどうもしっくり来ていないらしい。


私も同意見。


牛の関係者ではないだろう。


何やらよく判らない言葉で喚いているが、知らん。


「ま、どうでも良いわ。襲ったなら殺されるのも仕方ないわよね?」


敵対して殺そうとする奴は、殺されても文句は言えない。


返り討ちは得意なのよ?


「ーーーーー《夢幻鏡の刃(ヴォーパルエッジ)》」


じゃあね。


死んでから後悔してちょうだい。


後書きウサギ小話

致命の一撃、編



星魔の使徒

HPゲージ|→→→→→→→→→


星魔)毒液

カル)✕回避、✕回避、✕回避…(背後に回り込む)


星魔)威嚇

カル)R2ギフト射出


ヒュオン!(体勢の崩れる音)

HPゲージ|→→→→→→→→


星魔)オウフ?!

カル)△強攻撃(刺突)


致命の一撃

HPゲージ|→→→→→


星魔)HP半減の咆哮

カル)✕回避、△溜め


星魔)振り向く

カル)△強攻撃(刺突、最大溜め)


ヒュオン!(体勢の崩れる音)

HPゲージ|→→→


致命の一撃

HPゲージ|


中盤くらいに柱に隠れてそうなやつ!


完!


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