反省はしていない。ごちそうさまです。
技能は基本的に五十音順ですが、見にくいようでしたら表示順を変えさせていただきます。
技能のブースト表記を省略。
+100なら☆
それ以外なら 技能〇 です。〇は熟練度。
レイの舞踏が行われた翌日。
騎士や冒険者は朝早くから目覚めると用意されていた朝食を食べ終え、『果てしない渓谷』へと向かっていた。彼等が持っている武器は比較的小回りが利くものが多く見られた。
工事初日となる今日は、『果てしない渓谷』の魔物の間引きが基本的な作業だ。これから二陣、三陣としてやってくる技術者や、一般市民が襲われないためにもこれは必要な作業となっている。
商人は防壁の外には出ずに『金酉宮』を巡り、どこよりも、誰よりも商談を早くまとめようと必死だ。
俺は当初の予定通りにフロウに乗ってレクタングルに向かう筈だったのだが、それは叶うことはなかった。
理由はレイが反発したからである。アルト殿がアマンダ殿をどう思って俺に近づけたのか。アマンダ殿に刺されて落ちた事などを、クローフィの従者となった本人の証言も交えつつ話し合った結果での反対だった。なんでも、心配だから今日だけでもダンジョンに居てほしいとの事だ。良い嫁さん持ったもんだよ、ほんとに。
そうなると俺の他に誰がレクタングルに飛ぶかを決めなければいけない。しかし、その問題はあっさりと解決した。
リィム ――仮面を付けたレイの守護者—— の仮面の下が俺の顔だったのだ。要するに、俺の影武者が仕事を代行してくれるわけだ。
そうして今に至る。
レイに留守番を言い渡された俺は、自室でアマンダ殿から聞いた事を纏められた紙を眺めていた。
アマンダ殿に暗殺を頼んだのは、彼女の兄であるスタージュ・プリンケプス・ミニマ・ノーマリー。
暗殺の目的は聞いていないようだが、これからのノーマリーに必要なことだと言われたようだ。
あのバカ王子は何を考えているのか。あー、今は王だっけか?臣下に操られてるんじゃないだろうか。あいつが俺を殺して得られるものは何も無いと思うんだが。流石に気に食わないからって殺そうとなんてしないだろう。
アルト殿はアマンダ殿と俺をくっつけようとしているらしいし、可能性としては考えられるか。
ノーマリー王国にも足を運ばないとな。守護者を送り込んでもいいんだけど、相手は貴族だ。そうそう接触できるとは思えない。いや、アマンダ殿が王宮に入れるんだからそちらは任せよう。俺としては失っても困らない駒だ。
となると市民から情報を集めるしかない。どんな守護者が適任だろうか。いっそのこと、アマンダ殿と一緒に貴族向けに調査をするのも手だ。まあでも取り敢えずは市民からだな。もし取り残しがあったら目も当てられない。
352,949 これが俺の現在のMPである。
んじゃ創っていこう。
・ジャンル選択[陸]
・造形『獣人』
・細部設定 技能『隠蔽☆』『隠密』『看破☆』『気配察知☆』『宮中作法』『幻術』『催眠術』『再生』『視力強化☆』『身体能力強化☆』『状態異常無効☆』『調理術5』『聴力強化☆』『魅了術』『土魔法☆』『風魔法☆』『光魔法☆』『闇魔法☆』『全魔法吸収』『変幻自在』
消費MP1,925
随分な出費となってしまった。国外で1人で生活させるとなると不安で仕方ないから、思わず色々と追加してしまう。
俺がイメージする獣人とは、ラフラインのジャンナ殿の様な獣人ではなく、ケモ耳に尻尾と言った一般的な獣人である。
・創造しますか?
«はい» «いいえ»
・名称『シディ』
何の動物の獣人かだが、俺がイメージしたのは狐である。モチーフとしたのは玉藻の前。伝説上の美女であり、金毛九尾の狐だったらしい。
伝承にのっとり、シディも金毛九尾にしてある。ビリジアンの瞳に、金色の髪、金色の逆三角形の狐耳。髪はそれほど長い訳では無いが、首のちょっと上の辺りで纏めている。纏められた先の髪がちょこんと揺れてもうね。
『傾国』も付けようかと思ったものの、1万もするので諦めた。
「俺思うんだけどさ、髪の色とケモ耳の色が完全に分かれてる獣人ってよく見るじゃん。でもそれってさ、俺から見たらただのコスプレにしか見えないんだよ。これ前世で友達に言っても誰も納得してくれなかったんだけどどう思う?」
「え、ボクに聞いてます?」
「他に居ないだろ。さあ!答えを!!」
ん?こんなやり取りガブリエナの時にもやったような・・・。
あ、シディはボクっ娘です。『変幻自在』で何にでもなれるんだけどな。そこは彼女の対応力に期待する。
このあと滅茶苦茶モフッた。
□
暇だ。流石に一日中城の中に居るとすることが無くなってくる。午後ともなれば尚更だ。
ダンジョンに憑依させる用の人形は殆んど完成して、後は街に稼働試験をしに行くだけだし、俺がモフッていたシディはギフトに助けられた。
冒険者の様子を見ても順調そうに進んでいる。森の浅い所は既に切り開かれているし放っていても問題ないだろう。こうして考えてみると魔法って便利だよな。数秒で木々が何十本と折れていくんだから重機涙目だ。
商談が終わった商人は銭湯で休んでいる。プライベートで誰の眼にも触れずに湯に浸かりたいから城にも浴室創ったんだけど今から行こうか。
何かやって無かったことないだろううか。
シュヴァルツヴァルト防衛の戦力は今のところ問題が無いしな。
あー、そうだ。シュテルを巨木(予定)の守護者に任命するんだよな。忘れてた。
「守護者シュテルを伯爵、『シュヴァルツヴァルト西方守護統括伯位』に任命する。巨木周辺に所属している他の守護者はシュテル卿の指示に従うように」
こんなものか。巨木にも何か名前が欲しい所だな。
そういえば爵位持ちって何人いるんだ?そんなに与えた覚えは無いんだが。
公爵
ギフト『城内守護統括公位』
リェース『第三階層統括公位』
ブリッツ『第二階層統括公位』
侯爵
マイン『戦力指揮統括候位』
クローフィ『宮廷魔導士指揮統括公位』
伯爵
アクル『宮廷魔導士第二席伯位』
シュテル『シュヴァルツヴァルト西方守護統括伯位』
爵位持ちは7名。名前がバラバラなのは気にしてはいけない。
公爵が一番多い謎。他の奴らにも何か爵位を授けてみるか。スキアーなんか『大聖堂』を護ってから長いのに爵位持って無いしな。
「守護者スキアーを伯爵、『シュヴァルツヴァルト南方守護統括伯位』に任命する。『大聖堂』、市街地周辺に所属している他の守護者はスキアー卿の指示に従うように」
「守護者ガブリエナを子爵、『宮廷魔導士第三席』に任命する。今後も鍛錬を怠らず、日々邁進するように。私の元に戻ってくる事を願っている」
これで五等爵のうち4つまで出たことになる。あと残っているのは男爵だけだが、誰が適任か。
各階層から誰か見繕ってもらうか、シュタールやソイドと言った陰から支えてくれている人物を上げるべきか。
いや、今無理に決める必要は無いな。焦って決めて変な名前を付けてしまったら目も当てられない。
それにレイが帰って来たようだ。ギフトもレイもどうやって俺の部屋の入口を見つけるのだろうか。一応は隠しているつもりなんだが。
「監禁する様な真似をしてすみませんでした」
「いや、休日だと思えば悪いものでもなかったよ」
「そうでしたか・・・」
彼女は何処かホッとしたような表情を見せると、俺のベットに腰かけた。
今のため息は俺が怒らなかったためのため息では無いんじゃないだろうか。『金酉宮』の管理から始まり、昨日の舞踏の練習と忙しい日々を送っているのは何となく分かる。
「疲れてるんじゃないか?」
「このくらいなんでもありませんよ」
首を傾げて聞いてこう返すレイ。
2か月と少しだが、それなりに彼女との生活にも慣れてきた。だからこそその異変に気付けたし、無茶をしてほしくないとも思う。
顔を近づけてレイの顔を覗けば、化粧で隠しているようだが、目の下に薄っすらとクマが見える。
「レイ、お前睡眠不足だろ。今日はもう休め」
「いいえ。そんな訳にはいきません。この後も『金酉宮』からの報告を聞かないと」
「そんなもん守護者に任せればいい」
リィムが仮面の下に俺の顔を持ってたように、レイの顔をしたリィムも居る筈だ。
俺がそう言えば彼女は黙り込み、何もない所に手を振って指示を出していた。
「ここんとこ働きすぎだ」
「そうですね・・・。じゃあ戻らせてもらいます」
「何言ってんだ?」
部屋を出て行こうとするレイの手を引っ張り俺の胸元へと引き寄せる。種族的な力技に近かったが、すんなりと俺の所に来てくれたので、忌避感は持っていないのだろう。
1人で暇だったからな。レイ成分を吸収させてもらう。
「休ませてくれるんじゃないんですか?」
「大丈夫、何もしない」
小悪魔の様に微笑む彼女に、男はそんなに飢えているわけじゃないさと思ってしまう。
身体は若くても精神年齢はもっと上だ。それなりに抑える術を持ってる。
・・・・・・と思っていた時期が私にもありました。本当に申し訳ない。暇だったから昼寝はしてるんだよなぁ。寝てるレイの顔を見たらつい魔が差した。




