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ENDESTALE  作者: 中尾 奏治
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Plorogue

※この世界は、今私たちがいる現実世界における1200年から別の歴史を辿ったある種のパラレルワールドのようなものです。地形や既存の物理法則などはほとんど引き継がれていますが、技術の発展レベルや生態系、歴史などは大きく異なり、新しい法則なども追加されています。

かつて昔、この世界はある一つの戦いの末、一度滅んだ。


その戦いには予兆も前置きもなかった。国同士が睨み合っていたとか、何かの報復や略奪など理由らしい理由もなかった。

ただ一人の男。絶対的な力を支配するその男が、この世界を蹂躙し始めた。それだけだった。


男に敵う者はいなかった。彼が武器を振るえば必ず何かが壊れ、魔法を放てばそこにある全てが無に帰す。あらゆる分野の武術・魔術に弱点もなく、男を止めるすべはなかった。

後に黒き災厄と呼ばれたその男は進み続けた。ためらうことも、容赦もせず。世界は少しずつ追い詰められ、壊されていった。

一方的な蹂躙。抗いようもない絶対的な力。希望などどこにもない。

そして、すべてが終わりを迎えたかのように思えたその時…。


地の果てより、五人の者が彼に立ち向かった。

勇者、魔王、機神、時の神、創造主。後にそう呼ばれる五人の英雄は、その人知を超えた力の全てを用い、彼に立ち向かった。

天も地も、この世の全てを二分し両者は戦った。この五人と、黒き災厄の戦いは熾烈を極めた。勇者の奇跡・魔王の魔法・機神の技術・時を司る力・創造の力。これらの力をもってしてなお、黒き災厄はそれを上回る力を見せつけた。黒き厄災には、それらを以てしてもなお決して削りきれない底なしの力を持っていた。

人間にはもはや語ることもできない、幾年にも渡る戦いの末…




戦いは幕をおろした。

黒き災厄はこの世のどことも知れぬ所に封じられた。

勇者は生き残った人類を率い、後の世に人の国を作り上げた。

魔王は自らの配下を率い、どことも知れぬ故郷へと帰った。

機神は災厄との戦いで深く傷つき、地中深くで眠りについた。

時の神と創造主は、用を済ませたとだけ言い残し、どこか人々の知り得ぬ所へと消えた。


そして彼らが伝説上の人物となってから、一万年の歳月が巡った。

今僕たち人類が暮らしているのは、かつて彼らが守った世界なのだ。


この物語は、それからおよそ一万年後の話。

幾度も悪人が現れ、それを打ち倒す善人も現れ、いくつもの部族や種族、国が興り、滅びを繰り返す。様々な人々がいろいろな物語を積み重ね、そしてつかの間の平和を手に入れた数年後。

この世界が本当の平和を手にし、真実を知り、そして己の意味を悟るまで。歴史から見れば短く、人から見ればとても長い物語。



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