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転生公爵令嬢は悲劇の運命しかない推しを守りたい!  作者: Karamimi
番外編

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体調が戻りません

ソフィー様とマシュー様の結婚式翌日。

相変わらず体調が優れず、ずっと気持ち悪い。


「ミレニア、顔が真っ青だ。まるで船酔いをした時の様だよ。とにかく、食べやすそうな果物を貰って来るから、今日は寝ているといい」


そう言って私を寝かせてくれたクラウド様。それでもやっぱり気持ち悪い。一体私の体、どうしちゃったのかしら?


何とか果物を口に運んだものの、やっぱり気持ち悪い。結局朝ご飯も昼ご飯も食べられず、ベッドにぐったり倒れこむしかない。


心配そうな顔のクラウド様。


コンコン

「ミレニア、体調はどうだい?」


やって来たのはお義父様だ。


「ミレニアの体調が戻らないよ。それどころか、悪化している様なんだ」


そう答えたのは、クラウド様だ。


「そうか。とりあえず、明日は私1人で帰る事にするよ。クラウドとミレニアは、ミレニアの体調が戻り次第帰って来なさい。ファーム王国の陛下にも話は付けておくから」


「ありがとうございます、父上」


有難い事に、お義父様からファーム王国の陛下に話を付けて貰えるらしい。正直、こんな状況で船なんかに乗ったら、死んでしまうわ。でも、どっちにしろ気持ち悪いのだから、一緒かも…


「とにかくミレニアは、早く体調も戻す事に専念するんだよ!」


そう言って私の頭を優しく撫でてくれるクラウド様。


しばらくすると、今度はファーム王国の王妃様と元王妃様が訪ねて来た。


「ミレニアちゃん、体調が優れないらしいって聞いたわ。大丈夫?」


「はい、多分疲れが出たのかと思います。ご迷惑をお掛けして、申し訳ございません」


気持ち悪すぎて起き上がれないので、ベッドに伏せたまま謝罪をした。


「それで、ミレニア王太子妃、吐き気は昨日からですか?それより前に変わった様子は?ちなみに月の物が最後に来たのはいつですか?」


なぜかファーム王国の王妃様が真剣な表情で変な事を聞いて来た。


「吐き気は昨日からです。それより前は、たまに胸やけの様な症状がありました。月の物は…2ヶ月前に来たっきり、来ていないかも…」


私の言葉を聞き、女性2人が顔を見合わせた。もしかして…


「すぐに婦人科系専属の医師を呼びなさい!」


ファーム王国の王妃様が近くにいたメイドに指示を出す。しばらくすると、女の医師がやって来た。


先生に何かを伝えているファーム王国の王妃様。早速診察が始まった。


「王妃様のおっしゃる通り、ご懐妊されております。ちょうど妊娠3ヶ月に入った頃ですかね」


そう言ってにっこり笑った医師。


「先生、それは本当ですか?ミレニアは妊娠しているのですか?」


物凄い勢いで医師に詰め寄るクラウド様。


「はい、間違いありません。赤ちゃんの心音をお聞きになられますか?」


そう言って私のお腹に特殊な機械を当て、クラウド様に聞かせる先生。


「本当だ。ドクドク言っている」


そう言って目を大きく見開いているクラウド様。


「ミレニア、僕達の子供がお腹にいるんだよ!とにかく急いで国に帰ろう!やっぱり父上には、明日一緒に帰る様伝えて来るよ。それから、ミレニアが妊娠していた事も一緒に!」


そう言って出て行こうとするクラウド様を、ファーム王国の王妃様が止めた。


「クラウド王太子殿下、お待ちください!ミレニア王太子妃は今、妊娠3ヶ月です。さすがに今、国に帰る事はお勧めできませんわ。せめて安定期に入る、5ヶ月頃まで待って帰るべきです!ねえ、先生」


「そうですね。出来れば安定期まで、この国にとどまった方が良いですね」


なるほど、安定期まではあまり動かない方がいいのか。


「しかし、僕はこれ以上この国に留まる事は難しいし…」


困った顔のクラウド様。


その時だった。


「クラウド様、ミレニア様はファーム王国でしっかり面倒を見るから大丈夫ですわ!」


ドアが開いたと思ったら、ソフィー様が入って来た。


「ソフィー!あなたノックもせずに勝手に部屋に入って来て!」


「お母様、細かい事は今はどうでもいいでしょう!ミレニア様、ご懐妊おめでとうございます。そもそも、ミレニア様は船に弱いのです。こんな状況で、船で帰国なんてとんでもない話ですわ。とにかく落ち着くまでは、ファーム王国で過ごしてください。クラウド殿下は仕事があるでしょうから、どうぞお帰り下さいませ!」


そう言ってクラウド様に手を振るソフィー様。


「ミレニアは僕の妻だ。妻を残して僕だけ帰れない!父上に話をして、僕も安定期に入るまではここに残ろう!仕事は定期的に船で運ばせれば、何とかなるだろう」


「クラウド殿下、そんな面倒な事をしなくても、あなたが帰れば済む事でしょう!ミレニア様は私がしっかり面倒を見ますので、大丈夫ですわ!」


「だから余計心配なんだ!とにかく、僕も残ります。王妃様、よろしいですよね?」


「もちろんですよ!夫婦は一緒にいるべきですもの。ソフィー、あなたは他国の事に口を挟みすぎです!」


王妃様に怒られ、クラウド様を睨みつけているソフィー様。こうして安定期に入るまでの約2ヶ月間、引き続きファーム王国でお世話になる事が決まった。

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