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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
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【049】難易度HELL

 恐る恐る日記を手に取った俺は、昨日書くべきだったページを開いた。そこに目を落とし、書かれていた内容を見ると……。


 そこには。




『緊急クエスト:難易度HELL


 街へやって来た魔獣、ウシドーンを討伐せよ!


 筋骨隆々、とっても強そうだけど大丈夫! その体は、薄氷のように脆くも儚い。でもでも、武器には気をつけて! 当たってしまったら即ジ・エンド。内臓をぶち撒けて無様な姿を晒すこと間違い無し! 討伐するか死んでしまうか二つに一つ。生きるか死ぬかのデッドオアアライブをお楽しみ下さい』




 そう書かれていた。


 生きるか死ぬかってなんだよ! しかも難易度ヘルってなにさ! ノーマルとかハードの基準がわからないのに、ヘルってどういうこと!?


 俺が唸っていると、後ろから覗き込んで来たセンがふむふむと唸る。


「神様との日記だっけ? なにやら不穏な内容だけど、私に任せてくれれば大丈夫よ、ブル」


「そこの獣は必要ない。私がいれば十分」


「うるさいわね! この無表情!」


「たれ乳」


「たれてないわよ! あんたなんて、絶壁じゃない可哀想」


「ブルは小さいのが好き」


「違うわ! 大きいのが好きなのよ!」


 なになに、俺氏モテ期到来の予感!


 大丈夫だよ二人共。小さいのも大きいのも大好きだから。俺を取り合って争うのはお止めよ。


 でも、ツクヨミはやっぱり俺の事が好きだったんだね。よしよし、頭を撫でてやろう。


 そう思い、俺が手を伸ばすとスッと躱された。


 だから何でだよ!


 悔しいのでセンに抱き着くと、センは嫌がらずになでなでしてくれた。


 センに一ポイント! 俺氏、甘やかしてくれる子に高評価!


 センが勝ち誇った顔をツクヨミに向けるが、ツクヨミはどこ吹く風。まじで、ツクヨミがなに考えてるのかわかんねえ。ミステリアスな子も好き! ツクヨミにも一ポイント!


 そんな事を考えていたら、急に宿の外が騒がしくなった。


 なんか嫌な予感がするなぁ。


 すると突然、扉がバンッと開かれる。


「ブル! 大変よ! いたたっ」


 大声を上げて部屋にやって来たエディナは頭を押さえた。二日酔いがやばいみたい。


「誰!? その子! なんで抱きついてるの!」


 エディナは二日酔いよりも俺の事が気になったらしい。まさか、エディナも既に俺のこと……。


「いえ、今はそんなことどうでも良いわ! とにかく外を見て!」


 え? どうでも良くないでしょう! もっとジェラシーとか感じてくれないと!


 センから引き剥がされた俺は、エディナに窓ところまでグイグイ押されて連れて行かれる。


 うん。何かが起きてる事はわかるんだけど、あんまし外を見たくないんだよね。


 それでも渋々外を見ると、俺は唖然とした。


 ……これは無理じゃね?


 窓の外から見える景色は普段と変わらない。しかし、その景色のはるか向こう側。そこには、巨大なシルエットが映し出されていた。


 小山のような大きさ。


 街なんて簡単に踏み荒らせそうな巨人。


 まだ距離はあるだろうけど、それでもその姿が見えているということは、相当なデカさだ。


 あれが、ウシドーン? 難易度ヘル?


 薄氷のように脆くも儚い体はどこにあるんだ?


 どう見てもムキムキで硬そうなんだけど。


 ウシドーンは一歩、また一歩と地響きを上げて街へと近付いて来る。それも真っ直ぐ俺に向かって。


 まじであれと戦うの? 死んじゃうよ普通に。


 ロリ様の日記書き忘れると、こういうことが起きるのか……。今後は気を付けないと。生き残れたらだけど。

読んで頂きありがとう御座います。


なんとなくセンを登場させる→【LG】だったことにする→やべ、そういえば日記書いてねえ→ウシドーン登場←今ここ

つまり、次の展開なんて何も考えてないってことですね。恐ろしいですね。

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