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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
43/204

【043】斬れ味S+

 ブモオオオッ!


 再度オナラみたいな音を立てて、揺れ動く茂みからでっかい猪みたいなやつが顔を覗かせた。


 見上げるぐらいの大きさ。俺の身長の倍ぐらいはあるか? 大きな牙が口元に二本。ゴツゴツした毛皮で覆われた体は、どっしりしていて横幅もでかい。


 猪っていうかマンモスかな? いやあれは象か。


「ブモーン! なんでこんなところに!」


 なるほど、ブモーンって言うのか。


 急に雑!


 この世界でモンスターに名前付けてるやつ、絶対適当だろ! どうせあれだろ? ブモーって鳴くからブモーンなんだろう?


「ブル! 逃げましょう! こいつはまずいわ!」


 エディナが焦るように声を荒げた。


 まあ、確かにクマさんよりもでっかいし、猪って結構凶暴らしいからね。あの体格で突進されたらひとたまりもないだろう。


 でも、逃げるとか無理じゃね?


 俺はそう考えていると、ティンと来た!


 これは! 男なら一生に一度は言いたい台詞ベスト10が言えるシュチュエーションなのではなかろうか!


 それに気が付いてしまったら迷わない。


「エディナ! ここは俺に任せて先に逃げろ!」


「ブル!」


 ふっ、どうだ? 決まっただろう?


 別に惚れてしまっても構わんのだよ。


「前!」


 え?


 阿呆なこと考えてたら、ブモーンが既に突進していた。


 俺に向かって。


 うお! めっちゃ早え!


 ええい! しかし恐ることなかれ! 俺には【破壊デストラクション】がある!


 俺は右手に集中して、突進してくるブモーンへ向かって拳を放った。


「くらえっ! 【破壊デストラクション】!」


 輝きを放った俺の拳が、突進してくるブモーンに当たる。


 ぺちっ。


 ん? あれぇ?


 俺の拳を受けたブモーンは、何事もなかったかのように突進を続け、俺の体を吹き飛ばした。


「ブルーーー!」


 エディナの叫び声が響きわたる。


 やべぇ、これは死んだかも。


 なんといっても既に痛みすら感じない。あれだけの突進を受けたらそうだよな。一気に意識が刈り取られなくて良かった。


 最後に俺のことを心配する、エディナの声を聞くことが出来たのだから。


 ドサッと尻から地面に落ちて、ついには俺の意識が薄れ……ない!


 あれ? つかなんともないぞ?


 俺が自分の体を見ると、黒い膜のようなものが俺の体を包み込んでいた。


 まさか!


 俺が視線を向けると、ツクヨミが眠たげな瞳でフワフワ飛んでる蝶々を眺めていた。


 その体に纏う衣が影のように伸び、俺の体を包み込んでいる。


 ツクヨミさああああん!


 ほんとぱねえっすわ!


 心ここにあらずだけど。カードに戻らない我儘娘だけど。大飯食らいで食費がかかるけど。召喚カード持たせてくれないし、抱っこもさせてくれないけど!


 なんだかんだで、俺のこと守ってくれるし! 確かにツクヨミが一人いれば、大概のことはなんとかなる気がする!


「ツクヨミ! そいつを倒せ!」


 俺が命令すると、ツクヨミは眠たげの瞳のまま腕を上げて、やる気なく「やー」と言った。


 俺の体を包み込んででいた衣がツクヨミの周りに戻り、ブワッと一度大きく広がると一本の刀を出現させた。


 ゲーム内で俺が装備させていた武器【胡蝶こちょう】。斬れ味【S+】の最強武器だ。上限解放するのに10万もかかったんだからね。いや、それはどうでもいい。


 ゲーム内の武器が現実でどれほどの斬れ味になるのかは知らないが……。


 ツクヨミが突進するブモーンに刀を振り降ろすと……。


 ブモーンの体は真っ二つに割れた。


 ドスンっと左右の茂みを押し潰してブモーンが倒れる。



 ……ツクヨミさん。


 ……まじやばくね?

読んで頂きありがとう御座います。


やる気が出なくて一時間前に書き始めたら、今できた。

さすがコブデス!お手軽作品!

やる気があれば、いくらでも書き溜められるぜ!

やらんけど。

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