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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
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【036】お買い物出来る。賢い

「ツ、ツクヨミ! 抱っこさせてくれないのにわがまま言うんじゃありません!」


「む、必要ないのに!」


「あのね。デッキは四十枚で作るんだよ? 公式戦で俺がツクヨミのカードを引けなかったら、俺は壁なしでボッコボコにされちゃうかもしれないんだよ?」


「大丈夫。絶対引ける」


 なに、その自信! 根拠でもあるの? 運命的な力が働くとか? デスティ二ードロー的なやつ?


「ツクヨミが一人いれば、ブルは負けない。カードが欲しいならあれでいい」


 そう言ってツクヨミは、召喚カードコーナーの外を指さした。


 雑貨と書かれたそこには、ブース前のカゴに入れられた投げ売り品があった。


 一応そこまで行ってカゴのカードを確認してみる。


 【投石スローイング(小)】


 なんだこれ。一応、罠カードみたいだけど。


「小石を投げ付けるカードね」


 エディナが後ろから覗き込み説明してくれる。


 【拘束バインド(小)】


「輪ゴムで拘束するやつね」


 【削岩ブレイカー(小)】


「紙ヤスリで岩を削るやつね」


 【消臭デオドラント(小)】


「臭いが消えるわ」


 ぜんっ―――ぜん、使えねえじゃねか!


 消臭以外自分で出来るわ! さすが投げ売り品! 買う意味がないわ!


 しかも、投げ売り品のくせに、一枚【1000】イェンもするし! お得感がまるでねえ!


「ブルにはお似合い」


 ツクヨミさんねえ。こんなカードがお似合いのご主人様で満足なの!? あ、満足そうだな。こんにゃろう。


「使い物にならないのは確かだけど、このカードで数を揃えて委員会に登録するのはありかもしれないわね」


「これ全部レアリティ【C】だけど良いの?」


「一枚だけ、【R】を買って、残りを四枚を【C】にするのよ。ブルの場合、ツクヨミちゃんがいるし、半端なカードを揃えるより効率的かも」


 うーむ。エディナにそう言われると、そうした方が良い気がしてきた。


 まあ、ぶっちゃけ【破壊デストラクション】を持つ俺にとっては、壁役の召喚カードもあまり必要ではないかもしれないし。


 でもさ、せっかくお金もあるんだし、まともなカードが買いたいんだけど。弱くても良いから【召喚サモン】! とかやってみたいわけよ。ツクヨミ全然カードに戻んないし。


 俺がうんうん唸っていると、ツクヨミが俺にカードを四枚手渡して来た。


 いや、まだ買うとは決めてないから。カゴに戻しなさい。


 俺がツクヨミに注意をしようとすると。


「買ってきた」


 ツクヨミはそう言った。


 あるぇえ? ツクヨミさんお金持ってたっけ?


 まさか、と思い懐を探ると。無い!


 硬貨を小分けにしたお財布が無い!


 見れば俺の財布はツクヨミの手に握られていた。


 ちょっと待てい! 主人の財布を盗む召喚モンスターってどうなのよ!


「えらいわね。お買い物も出来るなんて」


 エディナもそこは褒めるとこじゃねえ! つか、ツクヨミは何で得意顔なんだよ!


 二人が俺に向かって、ん? どうしたの? なんて悪意のない顔を向けてくる。


 ぐ、いいですよ。大した出費じゃないし。


 というかツクヨミは俺のお財布を返しなさい。


 俺がツクヨミから財布を取り返そうとすると、スッと躱される。


 だから何でだよ!

読んで頂きありがとう御座います。


満員電車でおっさんとバトルになった。

吊革を握っていた俺の位置へとグイグイと体を割り込ませて、俺の立っている位置を奪い取ろうとしてきたのだ!俺は負けじと抵抗したが、ガタイの良いおっさんに押し負けてあうっと後退ってしまった。

くそうぅ!やられたぜ!って思ったが、俺の手放した吊革が振り子のように揺れておっさんの顔面にヒット!

今度はおっさんが猫みたいに吊革とバトルをし始めやがった。

ふっ、勝ったな。がはは!


とある自分のどうでもいい日常。

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